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子育てと正社員の両立にぎりぎりな40代の母(映画・読書・日々のこと)

子育てしながら正社員として仕事しています。40代の母のブログです。コピーライター、読書、映画、プライムビデオ。育児の悩みや仕事の悩み、広告、マーケティング、家族のこと、ふと思うことを綴ります。

自由とは何かを問いかけ続ける社会派名作

高校生のときです。確か。

 

カッコウの巣の上で」は1975年の作品で、すでに古い映画だったんですが、何気なくTSUTAYAで借りて観て、とにかく観た時の衝撃がすごくて、前にも書きましたが、未だにマイナンバーワンの座を奪う作品はないくらいに好きなわけで。

 

むしろ、10代の時に出会うものってそれほど影響力があるというか、忘れないものなんだなぁと。

 

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舞台は精神病院。チンピラ?というかフーテンというか、そんなマクマーフィーを演じるのが私がイチオシのマイナンバー1アクターであるジャックニコルソンです。

マクマーフィーは、軽い罪(なんだったかは忘れたけどしょうもないケンカだかなんだか)で有罪になったんですが、刑務所に行きたくないから、精神障害があるフリをして、精神病院に入れられるんですね。

 

でもその精神病院が、まあ古いタイプというか1975年当時はあるあるだったのかもしれないですが、今なら人道的にも人権的にもアウトな個人の自由が100%剥奪されている管理された病院なんですね。

 

で、マクマーフィーって人は、フーテンのあんちゃんなもんだから、空気読まずに自分のノリで、気ままに好き勝手に振る舞うわけです。

 

だけれども、周りの患者たちは看護師長が怖いし自分は病気で治療中だし、薬漬けだし、まあなんやかやすごく従順なんで、マクマーフィーは思いっきり浮きまくっちゃうわ、看護師長には目をつけられるわで。

 

ここの描き方、今観たらまた違う感想もあるかもなんですが、高校生の私は、完全にマクマーフィーサイドで観てました。

 

もうとにかく患者には人間的にモノ考えたり、意思を持つ自由がないんですね。

すべて、優しい師長の言う通りにしなきゃならない。そう師長は人当たりは優しいんですよ。

でも患者を意思ある人間とは見ていない。

規則に則った生活をただ守らせる。

 

そこに、マクマーフィーという異物がぶっ込まれ、さてどーなる?

 

というのが最大の見どころなんです。

マクマーフィーはまあ空気読まないし、そもそも外の世界でもはみ出して生きてきているし、理由が分からない指示を黙って聞く人間ではないので、たくさん騒動が起こります。

ある時は患者たちを連れ出し釣りに。

ある時は女の子たちを病院に連れ込みどんちゃん騒ぎ。

 

そのね、騒動のなかで巻き込まれた患者たちが変わっていくんですね。人間的な要求や意思を持ち始めるんです。

 

この

 

奴隷から解放されて人間を宣言する

 

みたいな流れはほんとにまるで自分も人形から蘇って血が通い出したようにハッと目が覚めるし、多分今みても古さはなく、感動できるんじゃないかと思います。

 

でもやはりというか、そんな!というか、マクマーフィーは最後。。

ほんとに、18歳の私は悲しくて泣いたし、結局社会はそーなのかと、悔しくて悔しくて、当時付けていた映画日誌(笑)にもその悲しさと悔しさを書きなぐっていたんですが、でも今は、あのラストだからこそ、この映画が忘れられない映画になったんだよなぁと思います。

 

(あ、でも絶妙に希望がある終わり方です。チーフ好き♡)

 

精神病院はいわゆるメタファーです。

 

私たちの社会は、こんながんじがらめの精神病院とは違って個人を尊重する成熟した社会のはずです。

 

でも本当にそうなんでしょうか。

本当に私は自分の意思を持って生きているのか。

 

みんなそうなのか。

 

自由って何

 

生きるってどういうこと

 

みたいなの18歳のわたしには強く響いたんだと思います。

 

今30年近く経って、あーあの頃は若かったしなぁ〜思春期だったしなぁー

と遠い目をして懐かしむかというと

全くそうではなく。

 

今も私は同じ問いを繰り返し、答えを求めて生きているんですよ。

30年経ってなお。

 

思春期をこじらせてしまっただけかもしれないし、ある意味平穏な人生だったからこそ理想を追えるのかもしれないです。

 

ただ言えることは、今の社会を生きにくいと感じている人は減ってもないし、逆に高度経済成長や経済大国だった時代が終焉して格差や貧困は広がりつつあって、オモテの明るさのウラに闇が隠されがちなのは変わらないし、受験戦争も競争社会も人種差別も戦争も抑圧も別になくなってなんかないってことです。

 

でも。ほんの少しずつは変わってきたこともあって、たとえばこないだのオリンピックの森さん発言が社会的にはアウトになったし、他にも女性が声を上げて変わっていく事実もあったわけで。

 

渋谷区は同性婚にさまざまな権利を認め、一つの会社に終身雇用されるのが普通ではなくなって、インフォームドコンセントも当たり前になったし、サステナブル二酸化炭素減らすライフスタイルがどんどん出てきて、生き方や価値観は確実に多様さを増してきているのも感じます。

 

ほんの10年前だったら意識高い系なサステナや多様性が、今はもうスタンダードになったというか。

 

まあでも実際の自分の周りはまだまだ古臭いものに溢れているんですが。。

 

でも意識は変わってきていて、それが現実の暮らしや社会にもっと浸透すればいいなぁ。

 

そして、マクマーフィーや精神病院の患者たちが人としての意思を持って、いきいきと暮らせる世の中になればな、と。

 

カッコウの巣の上で」は今も私に、まだかい?と訴えかけてきます。

 

 

 

 

✳︎前にも書いたのですが「カッコウの巣の上で」がアカデミー5部門受賞しているのは後に知ったんですが、今改めて「カッコウの巣の上で」を観たらもしかしたら、いやその描写コンプラ!みたいな部分もあるかもしれません。

 

 

tsubatarou.hatenablog.com

 

それを楽しむためにもやはりもう一度観たい!

でもVHSは持ってるけどビデオデッキがないのです…

Amazonがプライム配信しないならもうBlu-ray買うしかないのか……Blu-rayって普及してるんかな…

 

とにかくジャックニコルソン…フォーエバー!

 

ジャックニコルソンさん、そらもう私が言うまでもなく名優の中の名優ですが、今おいくつか。

最近も映画出てたし、まだまだご健在だと信じているので絶対に長生きしてくださいね。

 

 

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やっぱりこっちが原点な気する(*´∀`*)

 

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