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子育てと正社員の両立にぎりぎりな40代の母(映画・読書・日々のこと)

子育てしながら正社員として仕事しています。40代の母のブログです。コピーライター、読書、映画、プライムビデオ。育児の悩みや仕事の悩み、広告、マーケティング、家族のこと、ふと思うことを綴ります。

「ゴーン・ガール」ベンアフレックとかけて、車寅次郎と解く!男性の生き方を考える

 

ゴーン・ガール (吹替版)

ゴーン・ガール (吹替版)

  • 発売日: 2015/03/06
  • メディア: Prime Video
 

 

観たかった映画をやっと観たよシリーズ(*´∀`*)

ネタバレいっぱいです。

面白い!

とにかく全体にひねりがくいくいっとされていて、飽きさせない、先が読めない上質サスペンスです。

 

とはいえ、いつものように、これだけでは終わらない、夫婦とは何か?女性の生き方とは?

というテーマを絡めていきたいと思います。

 

冷めた仮面夫婦っていうか、サイコパス夫婦?

描き方は、妻側が徐々にサイコパスぶりを出していく=女を怒らせたら怖いよ

的な流れなんですが、

私は妻のエイミーは言っても最初はそこまで本当にサイコパスじゃなかったんだと思うんですね。

 

ベンアフレック演じる夫のニックが最初は、ずるい夫風に見せてだんだんとただの浮気者で間抜けなだけの、憎めない感じに変わっていくのも、演出上手い!

 

怖い女を軽く扱ってしまって一生もののリベンジしてやられた普通の男

 

これが表面的なこの仮面夫婦のあり方といえるのかなあ〜とは思うんです。

 

ただそれだけの解釈だと、やっぱりステレオタイプというか、なんかつまんないなとも思います。

 

ひとつにはエイミーもニックもやたら、世間体や体裁を気にするな、と。

 

嫌なら離婚じゃだめなのか?という部分も、

結局エイミーが父親が作家で、エイミーは父親が書いた有名な絵本のモデルであり、まあまあ著名人で、子供の頃から人からの評価の元に生きてきた

という、エイミーのプロフィールがこの物語を上手く進める伏線になってます。

 

それだから、別に金銭的に困ってないのに離婚しちゃえよ、とはならない。

 

ベンアフレックはベンアフレックで妻に対して無関心ぶりがすごくて。失業をきっかけにではあるとはいえ、夢や希望がどんどんなくなっていくのと、人への関心がなくなっていく比例っぷが、

 

人っていくつになっても夢見るって大事かもな

 

と。

 

けどね、ニックはきっと、そしてうちの夫もきっと、どこかで諦めてるんですよね。

 

半分は自分の意思で、もう半分は「男」であるがゆえに。

 

自分がしたいことじゃなく、何かのために、与えられた役割のために我慢する。

 

それが人の生き方だと

 

思う人もいれば、

 

そんなレールには乗らずに自由に生きたい

 

と思う人もいる

 

 

そう。

 

私はこのゴーンガールを観て

 

これは女性の生き方の話ではなく

 

男性の生き方を問うてるのかも

 

と感じさせられたりしちゃったというか。

 

うがった見方ではあるんですが、女性はもう最初から女性であるってだけで立ち向かわなければならないものが結構あるんですよね。

 

でも男性は、逆にそれだけでマジョリティだし社会では優位性もっちゃうんですよ。

 

このゴーンガールもその優位性を恣意的に浮き上がらせているように思えます。

 

そして問題は、男性が社会のマジョリティだとしても、マジョリティはマジョリティでヒエラルキーや競争があって、なんだか分かんないけどマジョリティ内で優劣つけられたり、「らしさ」「あるべき」の呪いをかけられたりをずっとされてくるわけです。

 

そーゆー男性だけの競争社会では固定観念やバイアスが女性以上に複雑なのかもしれないなと。

 

がんじからめ具合ではある意味、女性以上に生きにくさがあるのかもしれないなあと。

 

だっていくら優位でも生まれ変わったら男性になりたいな、って思わないですからね。私は。

なんか生きづらそうだもん。楽しくなさそう。

 

 

でもそれに気づいてないんですよね。

気づいてもレールからなかなか降りられない。

その固定観念の呪縛の強固さたるや、女性の比ではないかもしれません。

 

とにかく夫はもうしゃーないとしても笑

私には息子がいるので

 

息子には、男性としての生き方の枷を出来るだけつけてほしくないから、いわゆる「男だからこうしなさい」みたいなことは言わないようにしてます。

 

夫は結構すぐにいいます笑

「甘えて気持ち悪い」とか「男なら泣くな」とか

 

未だに言う人、いるんだなと…

 

冗談ぽくゆーとしても、娘には言わないのに

息子に言うのに私はやっぱり違和感あります。

 

そのことを指摘しても、芯から理解はできないみたいで

 

男性の呪縛ってすごいなぁと。

 

そして、ニックも夫も、いつか、できるだけ早く、男性の役割から降りて、明るく朗らかに生きていけますように。

 

そのために、離婚って私はアリだと思っています。

 

なんでしょう…

 

夫婦じゃない絆ってのもあるんじゃないかと思うんですよね…

 

結婚は制度は制度で便利だからいいんですが、

人との繋がり方って本当はもっと多様だし、関係性に名前なんかなくたっていいし、それを世間や社会がもっと認めていければいいのになぁ

 

家庭の事情をうっすらぶちまけた感が出ちゃいましたが(*・ω・)ノ

 

なんにせよ

 

もう本当にそろそろ

 

男女の役割からみんな降りていこうよう〜

 

とゴーンガール観て改めて思ったな

 

ということでした。

 

 

ちなみに

寅さんいるじゃないですか

 

山田洋次監督の「男はつらいよ」の

 

抜群の愛されキャラの

 

 

男はつらいよ HDリマスター版(第1作)

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  • 発売日: 2014/12/17
  • メディア: Prime Video
 

 

男はつらいよ」って昭和の代表作品だけど、でも昭和から、あーゆー生き方に一方でみんな憧れてたわけですよね。

 

自由で愉快で孤独でちょっぴり切ない理想の生き方の見本ですよ(*´ω`*)

寅さんってすごい多様な生き方の先見性。

今こそ男女みんなリアルに寅さんでよくない?

 

おまけ✳︎見どころ

1.エイミーが「やったね」と無邪気に飛び上がるシーンが2回あって、そこが妙に好きです。

飛び上がり方がマンガ的というか、イヤミのシェー!みたいなポーズなんです。

エイミーの中のガールはゴーンしちゃったけど、サイコパスになってしまっちゃったけども、またエイミーがシェー!ポーズできる日が来ますように(=´∀`)

 

2.ニックの浮気相手の学生アンディが、なんか見たことあるなー!って発見!!

エミリーラタコウスキーやないかいな!

めっちゃかわいくて美しくて大好きなモデルさん💕