観たかった映画をやっと観た3 です。
昨年公開モノなのでか、プライムビデオで有料でした。399円払いました〜…
結論的には
訳分からん!
なんですが
なんじゃこりゃあ!
という刺激は充分だし、
最後の最後に、はー!全部そういうことなんか!
と溜飲がゲキ下がりして
なんとなく晴ればれした余韻を与えてもらえたのもお伝えしときたいことです。
あと、全生命体消滅しなくて良かったです(^-^)
全生命体の消滅という形での世界消滅を何故か未来人が企み、テネットのアルゴリズムという時間を逆行する技術で、主人公のいる現在でその企みを実行する
という設定。
で、世界消滅にはプルトニウムが必要で、ロシアにあるプルトニウムを、悪だくみ未来人と組んで現代人の武器商人が奪取しようとします。武器商人は末期癌で死期が近いから、いっそみんな消滅しちゃえ的な発想です。自分の子供もいるのに…
で、主人公はCIA的?な部隊(実は・・・)の一員で、世界消滅を防ぐために武器商人と闘うというストーリーです。
心をぐわんぐわん揺らされる感じは全然ないですが、とにかく肝ポイントの多さ(と謎ポイントの多さ)では群を抜く作品だと感じました。
多すぎて、何を書いても逆に意味ない気もするので、個人的に他にないくらいのずば抜け度!と思った点だけ書いておきたいと思います。
タイムトリップではなく、巻き戻し
今までにあったようなタイムトリップもののように、過去の一時点に戻り、そこから未来に向けた時間軸を辿るのでは全然なくて。
まさに映像を巻き戻すように、時間を逆回しするなかを過去に向かって進むんです。
だから、発射された銃弾が銃創に吸い込まれたり、大破した車やビルが元に戻ったり、走る車や歩く人が後ろに向かって巻き戻される様を目にしながら、そのなかを、自分だけ過去に向かって進むという映像がビシバシ出てきます。
これは…観たことがないです。
でもアクションシーンや戦闘シーンばかりでごちゃごちゃしてて、観ててもよく分からないというのが正直なところ笑
ただ、これ現実にはあり得ないビジュアルだよなぁと不思議な感覚には陥りました。
あと、私は映画を観ながら、ずっと逆行していくと人類史を遡って果てには生物も地球も生まれる前のビッグバン→無にたどり着くよな~…と単純に考えたのですが。
要はそれが世界消滅ということで、プルトニウムを使ってそれを一気に起こすってこと?と。
つまり、Aという時点から逆行を全世界的に進めることで、A時点から世界は一斉に過去に折り返し、Aより未来は一切なくなる=でもどんどん過去に遡るからAももちろん、過去全部が巻き戻ってしまって過去も現在も含む一切が消える。
たとえば人類史がVHSビデオテープの記録とするなら、初期設定を上書き録画しながら巻き戻っちゃって、テープのもともとの記録自体が全部なくなっちゃった。
みたいなことなのかなー、と自分なりに解釈してみました。
ビデオテープって急にアナログアイテム出しましたが。
合っているかは知りません。もしこの逆行=TENETのアルゴリズムの仕組みを1分くらいで小学生でも分かる分かりやすさで説明してくれる人がいたら、一生尊敬します。
そもそも私は、世界消滅とテネットのアルゴリズムがどう関係しているかがさっぱりわからないまま、場面場面の理屈はあっているような気がして、見ていただけな感じです。
単純にプルトニウムの爆発力で世界を滅亡させる、ってのではないことは分かるんですが〜。変にプルトニウムとか出てくるから、「バック・トゥー・ザ・フューチャー」で、タイムマシンであるデロリアンの燃料がプルトニウムって話を思い出しちゃいました。それも違う??
そこはもうそっとフタをしときましょね…
ところで逆行世界に逆行世界外から来た人と逆行世界の人が入り混じるんですが、見分け方のポイントとしては、酸素マスクしてる人は逆行世界に外から入った人。
逆行世界入ると自発的な肺呼吸が出来ないからですって。
なるほど、そーかぁ
でも戦闘シーンだとみんなマスクしてるから、やっぱり訳分からんのですが。
想像ですよ?クリストファーノーラン監督は、こんな誰も考えたことない、創造したことない世界をあーしてこーして、あーなって…ってパズルみたいに組み立てていくの、すごい楽しかったんじゃないかと。
ふと。ある意味、誰よりオタク。マニア。何のってSFやタイムトリップの。じゃないとこんな作品出来ない気がします。
何回も観ることで余計に楽しめるらしい
主人公が自分のミッションの発注者を知らないで行動すること、主人公の名前が出てこないこと、相棒のニールが思わせぶりだけど何も語らないこと、などなどがずっと続くんですね。
で、最後の最後にそーゆーことか!と。
ストーリーの全てが伏線とその回収のメビウスの輪やん!といっていい状態なので、もう一度始めから観ると、いろいろ、あー!!と思うんだろうと思います。
でも私は多分もう観ないですが。そこまでオタクじゃないから…(´Д` )
ノーラン監督ばりにSFのタネや理屈を知ったり作ったりすることが楽しい人にはめっちゃ楽しい時間になるのでは。
あとどうやって撮影したんだろう?という謎も追いかけると楽しいかも。
…まあ私は追いかけないんですが(゚ω゚)
という事で昨年話題だった作品を観まして、全体的には、なんだかよく分からないけど、すごい作品が出てきた感覚だけはお伝えしたいと思います。
興行収入について
「マトリックス」を初めて観た時の感覚にちょい似てるけど、「TENET」はもう一段難解で進化系…みたいなところでしょうか。
「マトリックス」は1999年の作品で、もう20年以上経つんですね。。そう考えると「マトリックス」すごいなぁ。SFの理論を「分かりやすいエンターテイメント」に仕上げた意味では「TENET」より上だと私は思います。
製作費6300万ドル。興行収入4.653億ドル。
テネットの製作費は2億ドル超え、興行収入は3.631億ドル。
✳︎どちらもWikipediaより。
お商売としてはマトリックスのが上ですね。
勝手な想像ですが、そもそもノーラン監督は「分かりやすいエンタメ」に仕上げる気がさらさらなかったんでは。でも製作費が莫大になっちゃったし、ある程度の回収力は担保しなきゃってので、この興行収入かなと。「TENET」もこの先10年くらいは、その衝撃の余波は続く予感もしますし。
でも今って早いですよね。技術の進化も、価値観の変化も。どーなるか…
というかハリウッドはケタがオバケすぎるのが怖い…
改めて映画って、ケタ外れに儲かるんだなと。
ノーラン監督の「インセプション」も観てみたいな、と思ったら観てました。
でもほとんど覚えてない…(涙)
個人的にはSFの金字塔といえばリドリースコット監督の「ブレードランナー」というのは今でも間違いない!とは思うんですが。。ブレードランナーは1982年作品。40年前〜
40年前にブレードランナー
20年前にマトリックス
今テネット
20年周期??