子育て 仕事 両立 ワーママ アラフォー 映画 本 読書 感想 フリーランス 起業 正社員 40代 生き方 プライムビデオ 

子育てと正社員の両立にぎりぎりな40代の母(映画・読書・日々のこと)

子育てしながら正社員として仕事しています。40代の母のブログです。コピーライター、読書、映画、プライムビデオ。育児の悩みや仕事の悩み、広告、マーケティング、家族のこと、ふと思うことを綴ります。

「ウォーキングデッド10」Amazonプライムビデオで無料です

 

境界線

境界線

  • 発売日: 2019/10/09
  • メディア: Prime Video
 

 

ウォーキングデッドなお正月を迎えました。

シーズン10観ました。

やっぱ面白い!

今プライムビデオで無料ですよ(о´∀`о)

 

いつもにまして、後半に深みがあった気がします。

14話15話あたりの、散りばめられたセリフまわしが素晴らしいです。脚本と原作の強さかなー

 

ウォーキングデッドは、ゾンビ作品としてのエンタメが基本にありますが、根底がヒューマンストーリーなんですよね。

 

絶望的な状況で究極の選択を迫られ、サバイバルをくぐり抜けながら、人はどう生きていけばいいのかという哲学を、観ている側に突きつけます。

 

毎度ながら、なんか感動するというか、心の洗濯しちゃいます。

 

そんでなんだろう?

この10を見終わった後のスッキリ感。清々しさ。

 

これまでの世界の終わりと、新しい生き方や価値観の始まりみたいな今の空気が、ウォーキングデッドの世界と似ている気がするからでしょうか。

 

製作は2019年なんですけどね。全然違和感なく、今、観れます。てか今見てほしい!

 

モヤモヤしてる人とくに!

 

ネタバレですがどーしても最高に良かったシーンを紹介したい!

 

エピソード15!

 

キャロルがケリーの姉のコニーを、自分のせいで犠牲にしたと、妹のケリーに謝るシーンです。コニーは聴覚障害があるんですが、妹のケリーにも徐々にその兆候が出てきていたんですね。

 

そんなケリーが、謝るキャロルに言います。

 

姉さんは絶対に生きている。

聴覚障害が出てきたときに、姉さんに言われたんだ。

障害じゃない。

スーパーパワー。

今はみんなが手話を覚え始めたよ。

 

ゾンビの世界で手話を覚える展開に、私は正直、驚きました。

ウォーキングデッドの世界は、今の世界で社会的に弱者やマイノリティとされる人が決して弱いわけじゃないんです。

 

気づいたのは最近なんですが。

 

まず女性が圧倒的に強い。

子供も強いし、同性愛の人が普通にいて、黒人もアジア人もステレオタイプじゃない。

オタクもいてコミュ障がいる。→ってどっちもユージーン(笑)

 

そんで障害ってのも、みんな怪我するから、目や手を失ったりもある。

 

できるようで出来ないもんです。10年以上続くドラマで、人や生き方の多様さを当たり前に描き続けるって。

 

ゾンビでですよ?

 

根性が座ってます。肝が。

 

人は弱い。もろい。

でも、希望を捨てられない。

 

ほんと、そーなんだよねぇ…

 

 

にしても、書いていて思いました。

気づきがまたありました。

 

キャロル、コニー、ケリーってさ。

か行の名前で絡まれたら、ちょい辛い…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

給食のときの歌

小学生の子供が、山口百恵ちゃんの「プレイバックパート2」を全歌詞完コピしています。

プレイバック Part 2(ライブ)

プレイバック Part 2(ライブ)

先日口ずさんでいるのを聞いて

 

何故に?親父の洗脳か?

 

とたまげて

なんでその歌知ってるん?

 

とたずねたら

 

「給食のときにかかってた」と。

 

また、若者に人気のYOASOBIの「夜に駆ける」も完コピしてて、中学生の上の子とハモってます。

 

夜に駆ける

夜に駆ける

  • YOASOBI
  • J-Pop
  • ¥255

あと瑛人の「香水」も。

 

香水

香水

  • 瑛人
  • J-Pop
  • ¥255

 

キングヌーの「白日」

 

「給食のさあ、音楽って誰がかけてるん?」と聞いたんですが、知らないと。

 

YOASOBIとかはともかく、百恵ちゃんってなかなかの選曲。選曲者が放送委員とか生徒だったら

 

ただもんじゃないな、と

 

同時に、給食の時に聞いただけでこんだけ覚える、ってなんかの才能かなと思いつつ

 

いや毎日聴いてるだろうから、刷り込みのチカラかなと結論付けました

 

毎日聴く授業は刷り込まれないけど、毎日聴く給食のBGMは刷り込まれる。

 

これぞ、人間力

 

 

私は最近、瑛人聞いてます。歌詞がすごい耳に入る声だなぁと。

 

 

 


【コカ・コーラ】 ウィンター 瑛人×AI ハピネスでつながろう 「ハピネス」篇 Coca-Cola

 


HIPHOPは歌えない / 瑛人 (Official Music Video)

「星の子」中学生を救うのは家族でも友達でもない場合だってあるよ

 

 

 

星の子 (朝日文庫)

星の子 (朝日文庫)

 

 

うわぁ。

今村さんステキやん

 

作家の感性とそこから導き出す一瞬の記憶や、言葉を紡いで生まれた物語って、感じ

 

しんみりと遠い目になりました…

 

中学生の物語パート2

 

優しくてやわらかい

 

で、やっぱり優しさには寂しさがある

 

ザ 優しい寂しいシリーズのまたすごいやつが!

✳︎村上春樹作品筆頭

 

中学生自分を救うことが人生の命題と自認する私は、中学生の自分ならどう感じるか?

そして親である今の自分はどう感じるかのダブルシンキングで読む訳ですが

 

結果、どちらも優しい気持ちになりました

 

あ、中学生自分は、主人公を羨ましいと思いました

 

何故って、親からめちゃくちゃ愛されているから

 

親が盲信する宗教もね、描き方が優しいです

 

 

頭にタオル載せて水かける

 

って確かに夕闇の公園にそんなケッタイなことしてる人いたら、かなりシュールに違いないけれど

 

ひとつには、友達のなべちゃんやなべちゃんの彼の新村くんみたいなノーマルな、それでいて人を宗教、思想、信条で分け隔てなく接する人がいて

 

もうひとつには、南先生のように、宗教、思想、信条を色眼鏡をかけて、否定する人もいて

 

さらに、宗教を信じる人のなかにも、そのどちらもいて

 

 

お母さんとお父さんが、病弱だった主人公を癒したと信じている姿も、比較的平和です

 

家がどんどん貧しくなっていった理由は明確には書かれていないし、信じている「宗教」が結局なんなのかもストーリーでは解明されないままですが、とにかく主人公の家族は具体的に誰かを傷つけたりは全くなく、誰かに盲信を強制することもなく、淡々と信じているだけなんですね

 

あ、だから貧乏なのか!

 

ただ。

 

じゃ、子どもは?って部分ですね。

親戚のおじさんがその疑問を投げかける具体的人物すね。

 

確かに、子供は親が信じているものの影響をダイレクトに受けるわけで、親の盲信から子供の成長や心身への危害がもし生まれるならば、それは犠牲と呼んでもいいはずです

 

ただ主人公の両親は、主人公に健やかさを奪うような危害は与えてないと私は思いました

 

今村さんもきっとそこは守り抜いたんかなと

 

ただその盲信(と周りに営業かけたり強制勧誘しないこと)を発端に修学旅行のお金を親戚に借りなければならないくらいには貧乏になってしまったこと、主人公がいつもお腹を空かせていること

 

がうっすらと描かれてはいて

 

親戚のおじさんはやっぱそこがマズいと

 

判断しています

 

うん

 

まあそれはマズい

虐待ともなってしまう

 

 

でも両親はそれを受け入れるのか?

 

あとはネタバレになるから書きませんが

 

私は、その選択のラストシーンが、幸せではないだろうシーンが、なんだかやっぱり羨ましいんです

 

幸せってなんだろうと

 

他人が測れるもんじゃないと

 

ましてや裁けるもんじゃないと

 

そして中学生自分も今の私も、いちばん印象的な登場人物はなべちゃんです

 

なべちゃんは、主人公の同級生でズケズケものをいうけど、人をさばくわけじゃない

分からないことを分からないと言えるし、学校カーストヒエラルキーを気にするようで、なんやかやで主人公側にいる

この絶妙さ

 

先の 「カラフル」の主人公の同級生の早乙女くんにも通じます

「カラフル」中学生の物語は私の人生のテーマ - 子育てと正社員の仕事の両立にぎりぎりな40代の母ブログ

 

フツーの友達がくれる居場所って、中学生にはもう百万力

 

1人でいい

友達じゃなくてもどんな形でもいい

エドワードファーロングでもいいし

YouTuberでもいい

アニメの主人公でもいい

パン屋のおばちゃんでも

電車でみかけたおじいちゃんでもいい

 

優しい寂しい小説でもいい

 

 

自分とも家族とも違う個性を心から信頼する時間を持つこと

 

 

中学生を救うのは

 

そんなことなんやろなぁと

 

親ができることなんかまあ限られているけれど

 

それを見守るくらいはしよかなと

 

親の自分はしんみり感じました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「カラフル」中学生の私、頑張って生きてた

 

カラフル (文春文庫)

カラフル (文春文庫)

 

 

「カラフル」森絵都

売れていた記憶。

ネタバレしないで読んだ方がいい本です。

1998年の作品なんですね。古さを感じません。

 

中学生の子供に読んでもらいたいな、という動機から手に取りましたが、私にとって中学生の物語は私自身の大きなテーマでもあります。

 

なんて言っても46年の人生でいちばん辛かった時期として認定しています。

 

中学生時代。

 

主人公は年齢不詳ですが死んじゃってるんですね。罪を犯して。で、天使からの指令により、主人公の魂は、ある自殺した中学3年の男子の身体にホームステイして蘇り、魂の浄化を目指して「生きなおし」に再挑戦することになります。

 

その中学3年生の男子君がまあ、なんというか、家庭でも学校でも、ついていない生活を送って。魂さんは、少しずつ彼を理解していく、っていう。

 

最初読み出した時は自殺した中学生の家族の話が中心で、自殺するほどそんなお母さんもお父さんも悪い人じゃなくない?中学生はそこまで繊細なのか?くらいにちょい違和感がありました。

 

実際は家族から何にも迷惑かけられてないのに、思う通りの姿でいてくれないことに嫌悪感を抱く。「自分が不幸なのは家族のせい」っていう思考回路がイタイ。

 

確かにそういう思考は我が子にもあるし、自分もそうだったんですが。でもそこは中学生の悩みの本質ではない気がして。

 

このイタイ感じが続くのか?と心配で、逆にページをめくる手が早まったんですが笑、そうじゃないんだなとだんだんわかってきました。 

 

自分の子供見ていて思いますが、中学生にとって大事な部分はやっぱ「友達」なんですよ。

良くも悪くも。

 

特に我が子みていたら、親なんかもう笑

「カラフル」はそこ、きちんと分かっていて、中学生を読書想定しているんですね、きっと。

 

私が印象に残ったのは、ふたつ。

 

ひとつは主人公が志望校を決意するくだり。主人公が親に語る決意の言葉には、中学生の思いがいっぱい詰まっていてグッときました。

 

もうひとつふ、最後に天使が主人公に言う、

 

人生はホームステイだと思えばいい。

 

って部分。

 

 

私は自分の人生で中学生の時がいちばん辛かったと今でも振り返って思います。

 

環境が不幸とかではなくて、友達との距離感や親、先生やニュースで見る社会への不信感、何よりいろいろなことでうまく表現出来なかったり立ち回れない自分に、ものすごく嫌悪感と失望が強かったです。

いつも何かに怒っていたし、死んだ方がマシなんて考えていました。

 

他人の狡さや弱さを許せない人は、実は自分をいちばん許せなかったりするんだろなぁ、と常々思うんですが、それは自分がそうだったからです。

 

自分が好きになれないのは、苦しいことです。

 

今は思春期だったと納得できるんですが、当時はそれこそ人生の100%が「いま」だったから、死んだ方がマシなんて思いで毎日を過ごすって、相当な辛さだったよね。と今も思います。

 

中学生自分、よく頑張って生きたなあと。

 

二度と思春期には戻りたくないけれど、あの時の辛さや息苦しさを、ただの思春期の思い込みや成長の通過儀礼として済ますのも違うと思います。

 

私はずっと、あの時の、中学生の自分を救いたくて、それからを生きてきた気がします。

 

タイムマシンに乗って、あの時の中学生の自分に言いたいことが山盛りあります。

 

 

いろいろあるけれど、そのうち私がいちばん中学生自分に言いたいことは、

 

あんたはいい子やで。

生きていていいんやで。

 

に尽きます。

 

「カラフル」を読んでもうひとつ。

 

人生はかりそめのホームステイやで。

それくらいの距離で思った通りに生きたらいいんやで

 

と付け加えてもいいなと、思いました。

 

いま中学生の我が子にも、きちんとそれを伝えたくて、人生論を語り出しちゃいます。。まあ、いつも「はあ?ぜんぜん辛くないけど?楽しいけど」で終わるんですけどね…

 

中学生って🥺

 

「こんな夜更けにバナナかよ」世の中捨てたもんじゃない

 

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話

  • 発売日: 2019/07/10
  • メディア: Prime Video
 

 

金曜ロードショー鑑賞。

大泉洋、いいねー(*´∇`*)

鹿野靖明さんは筋ジストロフィーという、筋肉が衰えていく難病。12歳で、20歳までしか生きられないと言われ、42歳まで生きました。

鹿野さんが目指したのは、自立生活。

英検2級。アメリカに行くこと。

 

鹿野さんは、自立生活のために、ボランティアを募ります。どうやって募ったのかは、映画では分かりませんが、食事もトイレもお風呂も誰かの介助が必要な鹿野さんはそのすべてを多くのボランティアに頼って、自立生活を成し遂げます。

 

鹿野さんのすごいところは、気持ちや要望を言葉にすること。それが、夜更けにバナナ買ってきて!ってのたまえるレベルに率直で、こんなタイトルになっています。

 

ボランティアのみさきちゃん(高畑充希ちゃん)は、そんな鹿野さんに最初、キレます。

鹿野さん、まあ一見、ほんとにワガママにしか見えないところがあるんですね。

でも鹿野さんと接していくうちに、そのいつも正直で明るい人柄や目標に向かって諦めない姿勢に触れて、段々と自分も触発されて変わっていきます。

というあらすじのもと、おもしろポイントをご紹介したいと思います。

 

ナイスキャスティング

この鹿野さんを大泉洋が演じていますが、かなりのナイスキャスト。

彼の軽い感じと、垢抜けない感じと、親しみやすい感じが、ホンモノ鹿野さん知らないけれど、きっとこんな人!って思わせてくれます。

他に誰も思いつきません。

変な話、医大生ボランティアの田中君を演じた三浦春馬くんならできそう。

てか、大泉洋は別枠として、三浦春馬高畑充希って、上手い若手たちが脇しめてるから間違いない安定感もあります。

充希ちゃん上手いわあ(*´꒳`*)

 

生かされながら心は自由

鹿野さん面白いです。今ならそれセクハラやん的な発言もあるんですが、みさきちゃんは黙っていうこと聞くタイプではないし、鹿野さんも無理強いして他者をコントロールするのが目的ではなくて、言いたいことを遠慮なく言うことに動機があるように見えました。

 

私、子育てしてます。

子育てしてたら、シモの世話もちろんするし、ご飯も食べさせます。

子供を外に連れて行ったら、スーパー行ったら、電車乗ったら、レストラン入ったら、周りに迷惑をかけるかも思います。

 

実際に身近な知り合いから全くの他人、行政の制度まで、たくさんの人の親切やお世話や労働やルールで、育児って言うものは成立します。お母さんの力なんかは微々たるもんちゃうか思うくらいに助けられています。

 

鹿野さんのボランティアは自分の身体や命のためで、育児のそれとはまた全然違うのかもしれないけれど、他人にお世話になる、ってことをきっぱり受け入れないと、やり抜くのが難しい。

そこは共通しているのでは、と思います。

 

そして何より、鹿野さんは心が自由。

自分の夢を諦めたくないと、めいっぱい自由をめざして、さまざまな挑戦をします。

 

私はもともと自己責任論には若い頃から違和感があって、ケンカして「もうほっといてくれ」という彼氏にも、どんだけエラいねんあんた。あんたも人様に生かされてるんやで、、とか思ってしまう若造めでした。

 

恥とかプライドとか見栄とかのわたしの視点が、特に若い頃は世間とズレている気がして、生きにくさを自負してたんですが、未だその青臭い気質は抜けず、むしろ子育てして人に頼ることが増え、我が意を得たりなくらいになっちゃっているかもしれません。

 

今は世間との差や外聞をさほど気にしなくて、あんまり生きにくくないのは、経験してきたものがあるからでしょうかね。。

 

分かりませんが。

 

そうそう。

学生時代に見知らぬおばちゃんに3回助けられたことがあり、世界はお節介で成り立っている。世の中捨てたもんじゃない、私の生きている世界は捨てたもんじゃないと。シンプルに感じられた時間が確かにあって。

 

これからも鹿野さんのように障害のある人や子育てする親や傷つきやすい若者や足腰の弱ったお年寄りや私なんかが希望を失わずにいれる世の中でありますようにと願わずにはいられません。

 

原作も読んでみたい😊

 

 

 

 

 

 

 

 

娘の病気。からのこれから。

娘に病気が発覚しました。

手術が必要な病気です。

今の段階では命に関わるレベルではないけど、術後1年間、運動はできない、と言われました。

 

本人も家族も、まだ受け止めきれずな状態で、

平和な日常という池に、大きな波紋を作っています。

 

でもさ。

ファミリーって、平和であってほしいけど、実際に平和なファミリーはなかなかありませんよね。

外からは見えない問題、本人が自覚ない問題、病気とかお金で立ちはだかる高い壁。

不仲やすれ違い。

 

何より本人が10代のうちの1年以上を病気と手術に費やさないといけない事実。

日々を見ているなかでは、まだ今の彼女は、先のために今何かをする、ってことがうまく理解できていないようにもみえます。

 

受験や友達、恋愛、将来のこと。その中で痛みやハンデをどう受け入れていくか。

なかなかに困難なものです。

家族がどこまで支えられるか。

先を信じて今、何ができるか、て考え方ができるか。

 

そう。若いうちは、先が長い分、先のことより今が大事。

それも分かるなあ。

だって今我慢して貯金したって、先なんて分かんないもんね。先のためだけに生きているわけじゃないもんね。

今だってやっぱり大事なんです。

 

その今を。

 

降りかかった問題を。

 

どう向き合っていくか。

不安で怖いし、プレッシャーもあるけど、

きちんと向き合っていきたいです。

 

なんとなく娘と一緒に、「アンという名の少女」を観ておいて良かったと思いました。

 

 

娘は、TikTokYouTubeやインスタな世代なので、母のおすすめテレビをそうそう気にいるわけではないのですが、「アンという名の少女」は自分からすすんで見ていました。もっといろいろ一緒に見て、一緒に考えたりできたらな。

 

 

 

 

必見♪エディ・レッドメインの映画

金曜ロードショーで、ファンタスティックビーストやってて思い出しました。

 

 

エディレッドメインという俳優がスゴイってことを。

 

博士と彼女のセオリー (字幕版)

博士と彼女のセオリー (字幕版)

  • 発売日: 2015/07/22
  • メディア: Prime Video
 

博士と彼女のセオリー 2015

博士はALSという筋肉が萎縮して硬化していく病気になるんですが、2人の愛の物語。

主役の博士がエディレッドメイン

アカデミー賞主演男優賞をとっています。

 

 

リリーのすべて (字幕版)

リリーのすべて (字幕版)

  • 発売日: 2016/06/17
  • メディア: Prime Video
 

リリーのすべて 2016

同性愛がまだ精神疾患と考えられていた時代に、トランスジェンダーとして生きようとした画家の物語。

先日、草彅くんの「ミッドナイトスワン」を見たのを書きましたが、終わりらへんの展開は、「リリーのすべて」を意識してるようにも見えますね。

今思えば。

「ミッドナイトスワン」凪沙、自由に羽ばたけ! - 子育てしながら正社員として働く40代の母ブログ

 

エディ・レッドメインが、難病を抱えていたり、ジェンダーの先端をいったりと、さまざまな役をこなすのをみると、しみじみと役者という職業のすごさを感じます。

 

なんつっても、人を見る目、観察力とかすごいんだろなぁと。役者さんって美男美女なので、特に主役級の俳優さんは絶世の美男美女なので、自己顕示欲や自己主張も強そうだし、実際強い人もいるんでしょうが、まず他人を演じる時点で他者の気持ちを理解する作業をしないといけないです。

 

てことは、他人の人生や喜びや苦悩に共感する力がある程度必要。それが実際の自分とはかけ離れたものであっても。

 

共感ができるか否かは、計算であっても感性であっても、技術以前に価値観というか、生き方というか、自分自身のあり方を問われてしまうんじゃないかと。

 

人間には多様な人生があることを理解しないといけない。他人をリスペクトしないといけない。

 

エディレッドメインを見てると、切なくて苦しいけど、強さや自由さも感じます。

多様な人生に、自分ごととして共感できる部分がたくさんあることを教えてくれます。

 

笑顔がかわいい三島由紀夫。NHKスペシャルにて

f:id:tsubatarou:20201126135448j:image

 

紅葉が美しい季節です🍁

あまりの美しさに、スマホ取り出しパシャってしまいました。↑絵じゃなく加工なくホンモノ!

美しいものって、とどめておきたくてはがゆいですね。でもひとときの夢みたいなものだから、人は忘れないのでしょう。

 

三島由紀夫の小説も、とにかく文章が美しいです。

今、若い人にブームなんだそう。なぜ50年経って。

 

NHKスペシャル見たんですが。

https://www.nhk.or.jp/hensei/sp/program/article/?area=001&date=2020-11-21&ch=21&eid=10228&f=46

 

三島由紀夫潮騒を中学生のとき、仮面の告白を大学生の時に読みました。

2冊きりというなかでも、文章がステキに美しいなと感じました。

 

特に仮面の告白は、思春期や青年期のドロドロした感情や焦りや不安や中二病がないまぜになった感じが若い自分にピタッときて、すごいなこの人!と感銘を受けたことを覚えています。

 

 

潮騒 (新潮文庫)

潮騒 (新潮文庫)

 

 

仮面の告白 (新潮文庫)

仮面の告白 (新潮文庫)

 

 



Nスペでは、なぜ今若い人に三島由紀夫が受けているか?の回答として、表現しようのないコンプレックスや感情を文学で表現しているのが三島文学、みたいに語ってました。

 

仮面の告白なんかは、ほぼ自分のことらしいです。

あのドロを、我が身の経験を、ピターッとくる言葉と文章で表現できる。技術以前にまさに選ばれし天才やん。

 

そんなものすごい文学の神様が、晩年はものすごいマッチョになって、45歳で自衛隊駐屯地で自決までしてしまうんですが、三島が自決した歳も越してしまった私は、日々、子育てやぼちぼち感じる老いなんかに悩む、しがない庶民46歳になりました。

 

今さら三島由紀夫を読むかと考えた時に、…読まないな…とは思うけど、大学生のときに三島由紀夫を読んだことは、必要なことだったような気がします。

一冊だけやけど。

一冊が小さな何かを未来に運ぶ。

 

Nスペ面白かったです。

病弱だった自分へのコンプレックスをボディビルで克服し、幼時に憧れた祭りの神輿を担いで笑顔の三島由紀夫さん、とても愛らしかったです。再放送あればぜひ。

 

 

 

 

 

文章上手い!学びたい!鴻上尚史さんの悩み相談

https://dot.asahi.com/keyword/%E9%B4%BB%E4%B8%8A%E5%B0%9A%E5%8F%B2/

 

 

鴻上尚史さんが、悩み相談をやっています。

AERAのオンラインですね。書籍化もされています。

 

 

数ヶ月前にスマニューで見つけて、面白くて感動したので、以来たまに訪れては、ふむふむ、また今回もいいこと言うなぁ!と、心とスキルの養分にしています。

 

子供の頃から20代くらいまで、3年B組金八先生という中学生ドラマが不定期にシリーズでやっていました。私は金八先生が好きで、だいたい毎回見ていたのですが、何がそんなに惹かれるのか?考えたことがありました。

 



 

金八先生は、子供を取り巻くいじめや家庭問題や性や、時代時代の社会問題を反映した、生徒のややこしい、時に衝撃的な出来事に巻き込まれ、それに金八先生が力の限りまっすぐ向き合っていくドラマなんですが、琴線に触れるいいセリフが多いんです。

 

このややこしい問題に、そう来るか!ってことめちゃくちゃ言うんですよ。

 

私にはその解は思いつかなかったなあ、いやなるほど、そうだな。と。

つまり、小山内美恵子さんの脚本、すごいなと。

 

北の国から」が間合いでドラマを進める名作だとしたら、金八先生は完全にセリフ回しの名作だなぁ、なんて。

 

北の国から '95秘密 [Blu-ray]

北の国から '95秘密 [Blu-ray]

  • 発売日: 2008/11/19
  • メディア: Blu-ray
 

 



で、鴻上尚史さんですね。前置き長い!

作品や舞台を全く知らないんですが、似たような匂いがします。

 

優れた文章は、やっぱ何より「分かりやすい」。

誰にでも伝わるように、小学生でも理解できる平易な単語と文法で成り立っています。

どちらかというと美しいというよりも、馴染みやすいんですよね。

村上春樹さんの小説もこっち側。実は。

 

シンプルに「AはBである」を紡いで成り立たせていく、って意外に難しくて、ついつい一文にあれこれ詰め込みがち。

例が私ですね、はい😫

 

鴻上尚史さんの悩み相談には、そういう馴染みやすい、平たい文章にこそ宿る言葉の力を感じます。

 

 

 

すごい点をもう少し分析してみると

 

鴻上尚史さんは、読者の理解を促すための例え話、あるある話のネタ選びも分かりやすさ重視。老若男女に伝わるネタ、「鶴の恩返し」みたいなの選んでます。ドフトエフスキーが、相対性理論でいうと、とか言わない。

毎回、だいたい国民的に馴染みある例え話や比喩が入っています。

 

あと実はいちばん大事かなと思うのが、「誰に」伝えているのかの部分。これはストーリーが人同士のコミュニケーションで成立するドラマの金八先生はもちろんだけど、鴻上尚史さんの記事も、悩み相談者に答えるという体裁です。読み手のペルソナががっちり固まっています。

✳︎ペルソナ=キャライメージみたいなもの。

 

どこのどんな誰に、何を言いたいのか。

ですね。

 

この読者想定って本当に大事なんですが、ついつい見逃しがちでもあり。

 

誰に何を伝えるか、って、読む方には分からないことがあったりもするけど、いい文章の発信者は実は「あんたに言いたいんやで」が明確にあるっちゅー良き見本です。

そーゆー宛先が明確な発信の「熱量」が、ホロリや、ひざ打ちをくれるのだな。

 

 

そんでこの私のゆるゆるな文章にはそのどれもが備わってないことに気づいて愕然となった爽やかな秋の3連休🤪

 

誰も死なないのに怖い!アガサ・クリスティを読んだよ

 

 

「春にして君を離れ」アガサ・クリスティー

 

アガサ・クリスティーはむかーし代表作「そして誰もいなくなった」を読んだきりですが(ドラマのポアロは見てた)、いつも書評、上手いなあと感銘を受けるブロガーのチェコ好きさんがおススメしていたので読みました。

 

48歳。3人の子供を立派に育てた主婦。細身の身体にしわのない若々しい品のある顔立ち。夫は弁護士。イギリスで召使い付きの暮らしができる程度に中流階級

ジョーンは「自分は幸せだ」と思っていました。

 

ジョーンはある旅の帰路で、ひとりぼっちの3日間を味わいます。

何もすることがない長い時間につい、自分自身のことを「もしかして自分は」と見つめなおしてしまいます。

 

そして。幸せを絵にかいたような自分は、実は誰のことも見えていない、悲しい女なのではないかと気づくのです。

 

最初は上品なマダム風に登場するジョーン。

 

でもアガサ・クリスティーは容赦なくジョーンの心の内を描いていき、本当のジョーンが徐々に浮き彫りにされていきます。

 

ジョーンは今でいうマウンティング女です。家族、友だち、周りの人間すべてをマウントし、自分のポジションに満足と安堵をおぼえる。

それが「幸せ」の証しなんですね。

 

でも旅路で「真実の鏡」を見てしまい、虚栄と欺瞞に満ちた自分が映し出されてしまうのです。

 

本当はとっくに気付いています。でも見たくないから知らないふりをして生きてきたのです。

 

家族を愛しているという言葉で縛り、夫の夢や子どもたちの想いを、無視して生きてきた。

 

「幸せ」という名の殻の中に閉じこもり、決して自分から何かを始めることはせず、周りの人生や行いを心配して、世話を焼くふりをして、批判し釘をさす。

 

一方で夫のロドニーも、そんなジョーンの愚かさに気づきながら真実を告げず、許しています。「寛容で温厚な夫」の地位を守るべく。

 

読んでいて、だんだんと息苦しさをおぼえてきます。

ジョーンを「どこかの哀しい主婦」ととらえるか、「これは私だ」ととらえるか。

もちろん前者でとらえたい。でもどうしても、「これは私のことかも」という思いが頭をもたげてくる。

 

ジョーンが悲しくて怖いのは、偽りの自分に気づいたことではなく、それでも変われないことです。

 

マウンティングは依存性があるんでしょうか。

 

じゃあ、偽らざる自分と他者との関係とはなんぞや。タテの物差しでなく、あるがままを見つめるにはどうしたらいいか。

 

ジョーンの心をのぞくと、タテの物差しで物事や人を測り生きる満足ってなんなんだろうと考えてしまいます。ポジション取りに明け暮れる毎日が悲しいのはなんでなんだろう。

 

虚飾の繋がりに虚しさがあったとしても、誰もが事実を告げず黙っている限り、死ぬまで家族であり、裕福であり、友達を呼んでパーティーを開けるジョーンが、なぜマウンティングするからって悲しく不幸などと言えるだろう。

 

虚しさを胸に抱えながら生きるなんて、誰だってそうなんだから。

 

ただ、ポジションを取りに行き続ける人生は、辛い時もあるかもしれません。

 

自分の人生は、ゴールも行くあてもない、機械的に回り続けるだけのメビウスの輪のような、悪夢なんじゃないかと。

 

自分は、誰かが決めた幸せに、自分で判断することなく、自分で選ぶことなく、考えることなく、従うだけの操り人形なんじゃないかと。

 

毒親パワハラなど、現代社会の病理的な問題に通じる内容を1人の主婦の旅路に鋭く描いて、誰も死なない、事件は起こらないけれど、ある意味で真のミステリーに仕上げるアガサクリスティー、あなどれない……