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子育てと正社員の両立にぎりぎりな40代の母(映画・読書・日々のこと)

子育てしながら正社員として仕事しています。40代の母のブログです。コピーライター、読書、映画、プライムビデオ。育児の悩みや仕事の悩み、広告、マーケティング、家族のこと、ふと思うことを綴ります。

アメリカのめっちゃすごい女性たち_「型破り」こそが強みだった

2014年 マガジンハンス 町山智浩

女性が頑張ってて元気が出るシリーズ♪

面白かったです!元気でるー!
2014年の出版なので、取り上げている大物女性陣が若干古いというか、
2013年あたりに話題になった人が多いですが、それでも、元気でます。

取り上げられているのは55人。
オプラ・ウィンフリーとか好き好き!
でもほとんど知らないな。。
コメディからビジネス、政治家、映画監督などなど沢山いるけど
意外とコメディエンヌ多いです。
成りあがりの王道なのでしょうか。(日本でもそれはあるかも)

それでもって、みなさん苦労人。
特に子供時代。少女時代。

まあ苦労されてますね。
貧しかったり、黒人だったり、女性だったり、障害を抱えていたり。
それだけで他の人より重いもの背負ってのスタートだったりして、
だからこそ、それをパワフルに乗り越えるのが本当に小気味良くて。

それにしても、未成年での結婚や妊娠の経験者が多いのはなんなのでしょうか。
しかも妊娠がレイプだったりして、想像を超えた辛さがあり。
あと、お母さんが刑務所にいるお父さん会いに行って妊娠したのが自分(ホープ・ソロさん)とか…

半端ない乗り越え感です。
逆にそれで自己肯定感を失わず、人生を前進させられる強さがすごいです。
人間ってこんなに強かったんですね。

同時にアメリカの闇も考えさせられます。
やっぱりなんやかんやいって日本って治安いいし、安全だし、平和ですよ…

確かに彼女たちは今や大富豪だったりするし、
幾多のライバルたちを蹴落してきたんだろうし、
でもそれが胸クソ悪くないというか日本とすごい違うなぁと感じる部分があって、
何だろーって考えて、思ったのが
「はみ出てるな」ということ。

いや正確には「はみ出ても大丈夫」な環境なんだなと。
日本での成功ってなんというか、枠の中で、ビジネスが当たったとか
努力の結果、プロとして大成したとか
そういう二宮金次郎的な世界観でサクセスストーリーが語られる気がします。

かたやアメリカのサクセスは、とにかく型破り。
型をやぶることこそがサクセスとでもいわんばかりに。
だいたいがたくさん挫折したり蹴落とされたり、薬や酒におぼれたり、自殺未遂したり(苦笑)
激しいんです。。

何よりですね。
本当に辛い過去の人が多いんですが、虐げられているんですが
でも虐げられた者の悲壮感がないんです。
なんででしょう。

日本だと、もう「取り返しのつかない経験」「どんだけ可哀そう」が先行しがちというか、
そういう枠に入っちゃってなかなか前に進めない人が多いじゃないですか。
自分だってそうです。
たぶんアメリカ人だって大多数がそうなんでしょうが、
でもこの本に出てくる女性たちを見ていると、
それって結局、誰かにつけられたレッテルを気にしているだけなのかもしれないなあと。
人を悲壮にさせるのは、その辛い経験自体よりも、他者の目なのかも。

彼女たちの強さは結局、他者の判断に依存しない強さではないかと思う次第です。
要は人の目を気にせずに、がむしゃらにやりたいことをやってきたってこと。

アメリカってきっと、人間の強さも弱さも、混沌としたものを世間が割と受け入れていて、
日本みたいに刑務所に入ったからって家族が村八分にされたり、
就職ができなかったり、そういうのが少ないというか、
もちろん世間体という概念も普通にあるんでしょうけど、
おそらく各人の意識下で占める割合は日本よりかなり低そうだなと。

人種や宗教が多様だし、人と違うことが前提な社会ってのもあるんでしょうけど。

でもそんなアメリカでも、成りあがるにはかなりの「型破り」がいるんでしょうね。
自分の持ち味をどれだけアピールできるか。
でも才能とか、努力とかではない、
生きる力というか、バイタリティこそが
「めっちゃすごい女性」の大きなカギなんだと思いました。
めっちゃあこがれるわ~(*´з`)



映画評論家の町山さん、奥様とLAに住んでるんですね。
いいなあ~(*'ω'*)