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子育てと正社員の仕事の両立にぎりぎりな40代の母ブログ

子育てしながら正社員として仕事しています。40代の母のブログです。コピーライター、読書、映画、プライムビデオ。育児の悩みや仕事の悩み、広告、マーケティング、家族のこと、ふと思うことを綴ります。

上野千鶴子への原点回帰と、弱者としてどう生きるか

 

 

自分向けに。

 

 

娘向けに。娘が読むかも未知だけど、もう5年くらいしたら息子にも読んで欲しいです。

 

3周回って、東大教授(今は定年退職された)でフェミニズムの大御所、上野千鶴子さんに原点回帰。

めっちゃくそ面白かったです。

実は上野千鶴子さんの本はこれまで読んだことがありませんでした。

 

何故か?

なんだか難しそう…東大の学者さんの学問は凡人には分からんだろな…

というバイアスかなあ。ハイ。

 

でもここにきて、退職されて10数年経った今だからというか、フェミニズム意識の高低や世代差を取っ払った日本の女性全般を読書層に想定した、特に若い人想定かな?分かりやすい本を続々と出版している感じなので、これまでより近寄りがたい感じが薄れたというか。

自分でも本業の研究を離れて、次の世代たちに残していく仕事に比重を移されたのかなあ?なんて。

 

何にしろ、この2冊はめちゃくちゃ分かりやすくて読みやすかったです。

 

そして痛快。

私が普段、ギリギリと歯ぎしりしてきた日常に堂々と横たわる「いやこれっておかしくねー?」という全てに対してを語ってくれていて、しかもきちんとデータを分析して解を出してくれているから、それはもう、知の感動がビリビリ体に走りました!

 

知の感動って、不思議です。

心も走り回ります。

 

 

でも。知の感動は副反応も強いです。

悲しくもなるんですね。

何故なら、私の目の前の「なんだこれ」が、いよいよ、間違いなく、伝統と変化、固定観念現代社会とのねじれ現象から複雑化し、見える化されてこなかった女性差別見える化されたわけで。

無知なままで「私が考えすぎかもしれない」なんて逃げ道を絶たれてしまうわけで。

私は20代の頃から女性の方が家事や育児や介護に向いてるとか、一切信じてないですよ。

家父長制は現代に価値はないと思ってきたし。

当たり前に。

 

でも社会や男性の間ではまだそれを捨てきれていない事をあの頃まだ知らなかったのも事実。

 

そうやって

 

家を守る役目

社会進出

久しく女性が課されたダブルスタンダードに疲弊して十数年。

 

当事者なんですよね。私。

まさに千鶴子さんのいう。

 

千鶴子さんは、間違った選択はキャンセルしたらいいやんか、とおっしゃっています。

自分を大事にできない環境や存在はいらないと。

そっか、私って私を大事にできない環境を選んできちまったんだね…

改めて今のダブルスタンダードのおかしさに、怒りより悲しみ。

昔はね、まだ子供が小さいうちは、正社員になる事を目標にがむしゃらに全てをこなしてきて、得たものが現在。

でも、どうでしょう。

確かに収入は増えたし、コロナ禍でリストラまでしちゃった大嫌いな会社も今年はボーナスでるまでになったし、わずかだけど昇給もありました。子供たちもぐんと成長して直接的な手はかからなくなりました。

でも私が目指したのは、収入増や子供の巣立ちはもちろんだけど、それだけなのか?

自分の人生で男女の格差がないようにしたい。

そうじゃないの?

だとして、それは解決したのかい?

答え=否

なんで?

私が自分を大事にできる環境ではないから。

 

パートナーとして夫とそういう夫婦関係になれてないからです。

仕事だって本当はフリーランスになりたい。

 

かれこれ3週間続く腰痛の中、痛みを堪えて家事をほぼこなしてる自分に違和感が生まれてしまっています。

 

しかし、世の女性たちはあんまり怒ってないように思えます。

私は当事者じゃないってフリ?だってみんな愚痴は言っても、女性差別だーと怒って闘わないです。

 

日本の男性パートナーが実は千鶴子さんの研究以上に理解ある欧米感覚の持ち主なの?日本人男性のなかでも例外的にうちの夫が差別的なの?

 

または怒る余裕ないから?確かに女の経済的な自立は言っても簡単じゃないです。男女の賃金格差、非正規雇用率の全部が物語ってます。それが今は男性にも広がってるくらいだし。私もいちばん気が重いのはこの経済力。正社員だからって今の時代、なんにも安心できません。ましてやフリーランスなんて不安定の見本です。ジョブ型雇用も日本企業では現実なかなか浸透しないし。

 

あとフェミニズム自体がまだまだバイアスある?これだけ多様性とかジェンダーフリーが謳われていても、我が事として我が家のこととして扱うには世間体が邪魔するのか。

それにまず、こんな頑張ってる自分って、それでもこんなにもまだ弱者だったと突きつけられるのもやるせないものです。

 

千鶴子さんの研究は、自分自身の逃げ腰な選択や生き方に、ズバズバ刺さって、当事者の苦々しさみたいなのを感じてしまいます。

 

劇薬の苦味がガチで辛い。

 

でも、やっぱり読むべき。だからこそ読むべき。

だってこの本に書かれてあることは本当のことだから。

 

千鶴子さんは統計やデータをバンバン出すんですけど、統計やデータは辛辣です。

 

日本の女性の管理職割合が先進国で下から2番目なのは有名だけど、男女の賃金格差や非正規雇用率も、こっわこの国!レベルだけど、

そんな統計はもう何年も前から出されていて、先の管理職割合の低さなんかは、日本は国連から勧告まで受けてるんですって。

 

この成長のなさ、あかんよ!ちゃんと取り組んで!と。

しかも管理職割合の男女比目標いくらって人口比に即した全体の半分の50%とは違うです。30%が目標。実際は4%台そこら…

ヤバい。

 

あと、膝を打ったのが、主婦の労働。

主婦のお仕事はれっきとした労働、だけど賃金としての価値は一切持たされていない不払い労働ってのは私もずっと思っていて、それを研究してくれてたんです。千鶴子先生は。

 

子育て、介護抜きで年296万円。

育児や介護入れたら500万円。

これがまあ一円も払われていない訳としてはなんなんだって謎に、真っ向から挑む千鶴子。

 

無償の愛とかそんな答えは聞きたくねー、と猛る千鶴子♪( ´▽`)ステキー

 

要は掃除や飯炊きや育児や介護といったものは、家にいる女がやるような、たいしたことない仕事だろって考えの家父長制と、市場以外を経済に換算しない資本主義が妥協点見つけて折り合いつけた、って話です。

 

これね、私の仕事の年収に、育児と家事労働分の賃金を足したら夫の収入の倍近くになります。

 

✳︎ちなみに、子供2人を養っていくのに必要な世帯年収は600万といわれています。

 

 

とはいえ本書が帰結するのは今や未来への大いなる「希望」です。

 

さすが80年代から研究続けてきているなという時代の変遷で、上野千鶴子さんが感じてきた、

 

少しずつ少しずつ変わってきた!

 

いや、女性たちが変えてきた!

 

怒りをパワーにして!

 

これも紛れもない事実で。

 

女性社員が会社でお茶くみしなくて良くなったのは、女性たちが怒って変化を求めてきた成果なんだよと。たくさんの犠牲を払いながら。

 

 

それにしても千鶴子さんの研究の中身は、知の発見に溢れていますが、過去にどこかで見たことある既視感があります。概念は基礎としてあって、今改めてきちんと本で理論として知った感じ。千鶴子氏は、私の潜在意識にあるフェミニズムの知識のほぼ生みの親かも?

 

と改めて、その研究の成果ともたらした社会へのインパクトやイノベーションに、リスペクト200%。

 

で、ここからが、私の中のキモなんです。

 

じゃあフェミニズムってなんなのさ?

男が作った社会が嫌だと負けじに強くなって男性と戦ってみる事?

 

千鶴子さんは言います。

 

そうじゃないと。

 

弱者が弱者のままで尊重される社会を求める思想

 

だと。

 

で、弱者って、強者の未来の姿だよと。

どんなにしたって、じいさんばあさんになれば、何かに依存しないと生きてけないんだからと。

赤ちゃんと同じよに。

 

だよね✖︎1000

 

虐げられた支配される側が支配する側に取って代わるのがフェミニズムじゃないんですね。

どんな人も尊重しようぜーい!ただただそれ。

 

男女ともにハッピーな世の中。

だって男性も、女性を守らねばという使命も、一家の経済担当というプレッシャーからも、男は泣くんじゃない"らしさ"からも解き放たれるんだから。

 

千鶴子さんは、きっと男性も辛いだろうに何故、男性は女性運動やフェミニズムみたいな風に男性運動を始めないのかなー。と問います。

 

私も分からないので、今度夫に聞いてみます。

 

人は変わらない

 

でも自分は変えられる

 

逃げ腰な自分よ

 

考えろ

 

そして自分の人生に納得いく答えを探すのだ