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子育てと正社員の両立にぎりぎりな40代の母(映画・読書・日々のこと)

子育てしながら正社員として仕事しています。40代の母のブログです。コピーライター、読書、映画、プライムビデオ。育児の悩みや仕事の悩み、広告、マーケティング、家族のこと、ふと思うことを綴ります。

「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2」やっぱり羨ましいしa change is gonna comeなのだ

 

 

ブレイディみかこ 2021

「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2」

やっと読みました。

 

我が家の息子が表紙のイラストみて、「この絵、ちょっと好き」と言っていました。どうでもいいけど。

 

 

1からブレイディみかこさんが好きになり、

で、こないだ「他者の靴を履く」を読んだんです。

実はこの本がここ5年くらいに読んだ書物の中でもベスト3に入るくらいに私にとっては良かったです。

 

で深淵なるブレイディみかこ節に大変満足したので、「ぼくはイエローで…2」は、「他者靴」よりライトだろうし、もう読まなくていいかなともなってたんですが、やはりみかこさんだしってことで読みました。

 

息子くんをテーマにしたこっちはやっぱりめちゃめっちゃ読みやすい!

万人向け(о´∀`о)

以下ネタバレてます。

 

イギリスでの子育てのリアルな出来事が面白いし興味深いし分かりやすいです。

 

また息子くんがいい子なんですよ。

1では、中学にあがる彼が、私立のカトリック小学校から底辺層の子たちが通う公立中学校に入ることを境に、友達作りや学校生活のなかで、日本人の血を引くことで、差別や偏見含めた当事者としての多様社会でのスタンスを作っていくのに比べて、2は息子くんが中二の年齢になり、一定の多様な友達と良好な関係を築き、学校生活に馴染み、より優しい眼差しで静かに出来事に対峙していく成長を感じしました。

 

みかこさんはとにかく1からずーっとボランティア活動を活発にしていて、その中で出会う子育てする大人たちの事情をからめながら、子供をとりまく環境をまたこれも母としての当事者視点と同時に、イギリスの子育ての現状を社会に照らし合わせる物書き側の視点でも語ります。

 

1から続くのはやっぱり、イギリスの学校のカリキュラムの魅力。

シチズンシップ教育ですね。

個人の個性を尊重し、自立した存在として、意思を持って、多様な社会に参加して能力を活かす。

 

要はたとえば、宗教や人種の違い、価値観の対立や意見の食い違いなど問題が起こったらどう考えどう動くか、ディベートやアクティブな活動を通して学ぶんです。主には他者とのコミュニケーションや他者理解的な感じです。

 

これがイギリスの中学では必修科目なんですね。

息子くんはこれが一般的な授業より得意なんです。

 

また2では、もう一つ息子くんが得意な音楽の課題で、ライブハウスでのイベントの企画書作りがあるんですよ。

めっちゃ面白そうだし、今すぐ日本でもやってほしい!

 

あと音楽の筆記試験ではビートルズ全員の名前と主に曲を作っていた2人は誰か、書きなさいって問題が出たそうで。

いや、ちょ!マジすか!そんな問題が出るような中学の定期テストならば、私なんか音楽だけは90点取る自信あるね!!

ビートルズ大好きっ子だったから。

でも、息子くんはジョンレノンと答えるところを、ニールレノンと書いたそうな…

 

ダレ…

 

時代というのは恐ろしいものです…

いくら神でもご当地でもこんなことになるんですね…

みかこさん、そら怒ります(´∀`*)

 

だけどもイギリスはすごいです。

だってロックやパンクを国民のカルチャーとして子供たちに学ばせてんですよ。

粋。

 

日本も変わってきているのかしら。娘の中学の時の合唱コンクールで歌ってた「野生の馬」はまあなんか、いかにも合唱的な感じで、でもまあよく分からないけど、なんやかんや感動したけども(´∀`*)。でもなー、なんだかなあ。これが現代の日本の音楽を築いているメインストリームか、って言われたら独特すぎるというか、教育現場とリアルがかけ離れすぎてるというか。。

 

 

音楽ってのは特に若者に大事なカルチャーなんで、それがあったから生きてこれた、って人も少なくないくらいの文化なんで、表現の発信地なんで、不良やヤンキーの子たち向けにロックやパンクのバンドやらせる選択カリキュラムとかくらい、公立学校に取り入れてもいいんじゃない?と思います。楽器は高いし。

金八先生でやってたソーラン節のロックバージョンとかは良かったな。あれが限界かな〜

自国生まれにこだわらなくてもいいと思うしね…。

 

なんか日本の教育って選択肢が全体に少ないし、少子化で多様性や個性重視になるかと思いきや、ますます画一的になってやしまいか

 

まだまだイギリスにはなれないか…

 

とはいえコロナ前に日本にお里帰りしたみかこさんと息子くんが湯布院をじいちゃんと旅して、泊まった旅館で働くのが、外国人ばかりなのに驚くエピソードなんかは、日本も変わってきていることを感じさせます。

でもこの旅行時は2019年。コロナ禍も2年を迎える今、外国人の従業員さんとかどうしてるんでしょう。

 

あと、みかこさんのご両親のこと、お母さんがうつ病で、80歳近くのお父さんが家事や介護していること、同じように、年老いた親の先を考えねばならない年頃になってきたわたしには身にしみます。

 

若かりし頃の貧困や反抗なども、それがあっての渡英なのも知れたし、だから今のみかこさんがいるんだなあとしみじみ感じました。

 

で!本作には息子くんの学校行事のエピソードのなかで、たくさん音楽がでてきたので、聴きたい!とワクワクして、読み終わって早速聴きました。

 

アフリカからきた不登校なりかけたソウルクイーンの歌った

サムクックの

A change is gonna come 

何これ沁みる…( ;∀;)

歌詞がすごいし…(和訳ググる笑)

これ中学生女子が歌うって…カッコよすぎ!!

変化はやってくる!

 

あと歌詞がポリコレ問題になってる

イギリスのクリスマス定番ソングとの

Fairytale of New York 

聞いてみたら確かに放送できないんじゃないか?な差別用語があるという。✳︎このYouTube英語歌詞と和訳つけてくれてるから分かりやすい!

 

息子くんの学校では、その年は生徒たちは歌ったそうで、みかこさんは、でもまた歌わない年もあるかもと語ります。

結果より議論になることが大事ってこと。

ですね( ´ ▽ ` )ノ