たまたまテレビ放送が録画されていたんですが(うちのビデオは過去録画した時間に勝手に毎週録画しちゃう)、何気なく観ていたら、とんでもなく面白かったです。
Amazonのプライムビデオでは残念ながら有料…( *`ω´)
アメリカに暮らす女子高生がある日、行方不明になりましてそれをお父さんが探す…というサスペンス映画なんですが、映画の映像が全編すべてインターネット上に映る映像仕立てなんです。
たとえばメールかLINEかは分かりませんが、送信し合う文字を打つチャット画面、ビデオ通話やオンライン通話、お父さんが娘の交友関係をInstagramやFacebookから洗い出してGoogleのサーチやマップ使って探ったりと、まるで、ハウツーインターネット。
最初の10分くらい、「ネットリテラシーの啓蒙動画かな?」と疑いました。。
でもいや、これはそんなんじゃない、と気付いたときには、もうどっぷり物語に引き込まれ。
娘を探す親父さんは、オンラインで仕事の会議しているシーンあったから、インターネットの知識がある方なんだとは分かります。だからネットであれやこれやの娘の探索活動が可能だということも不自然な感じはないです。
でももはや、これがいわば私たちの日常だから、お父さんの知識とか関係なく、観ていてそんなに違和感もなくて。
むしろネットで人のプライバシーを覗き見しているような、ちょいドキドキな気分になりました。
ネットの個人情報ってつまり、その人の日常の行動の痕跡なんだなと改めて納得。きっとそこまでネットやスマホに依存してなくても、気づかないうちに残ってるんだなぁと感心しました。
それを逆手に取って逆にネット情報だけを繋ぎ合わせて親子に起こった数日間を表現しているわけで、いやはや。
SNSは行方不明とか個人の追跡が必要な事件の解決とかには、ほんとに役立つんでしょうね。
ただ、手法が新しいってだけでなく、ストーリーそのものも、どう転ぶか分からないままで、どんでん返しがたくさんあるし、面白いです。
本当の結末まで目が離せないです。
あと主役ファミリーは普通ぽさがあって、名前から多分韓国系アメリカ人なんかなぁ思うんですが、なんかそれも良かったですね。なんというか、明らかにスターやインフルエンサーでなく、演者感も払拭された、「これぞネットの中にいる一般人」を具現化したようなリアルなキャスティング。
それと吹き替え版を観たんですが、チャットで話が進むシーンが結構あって、英語のメール文面ってこんな文章なんだ〜とそこも私には見どころでした。
英語圏で生活する人も文字を打つの早い!
私は普段は日本語でしか打たないから、英語をこんな素早く打つのか!(当たり前だろうけど)とすごい新鮮でした。
女子高生が打つの早いのは、もうどの国にも共通のあるあるだな!
でも何よりすごいって、親子のすれ違いの関係性、コミュニケーションの希薄さを、オンラインがもたらした、今の時代のコミュニケーションのあり方という映画自体の大きなテーマに巧みにつなげている点です。
何にしても見たことのない面白さがあり、ミステリサスペンスを描くひとつの新しい手法として、まだ続いていくんじゃないかと期待\(^-^)/