野球というものが私は全然好きじゃありませんでした。嫌いというより、興味が持てず?
小学生の頃、周りの男子の多くはリトルリーグに入っていたんですが、当時は女子が参加する前例がなく、男子の友達に誘われるもマネージャーとして、ということでした。
でも小学生マネージャーも聞いたことない…
タッチが大人気な時代です。マネージャーっつったら南ちゃんです。それかな。
タッチは名作だけども、南ちゃんみたいな女子は現実にはいないわけで。
それにあの時代はだいたいの家庭が夕飯どきにナイターつけてて。阪神強かったなぁ。掛布、バース…まゆみ…
で、自分がリトルリーグで野球できない事に当時はなんの疑問も湧かなかったし、ただもう「野球は他人事」として、しかもその後だいたいの球技に興味が持てず、じゃあ女子ならばソフト部へ!ともならず、
ただただ中途半端に文系のインドアな根暗少女として生きてきました。
そんな私がハイキューの次にハマったのが
アニメ「ダイヤのA(エース)」。
原作の発表年代としてはダイヤのエースの方は2006年でハイキューは2012年。
アニメはダイヤのエースが2013年、ハイキューが2014年から第一期がスタートしていて、アニメは割と同時期スタートです。(Wikipediaより)
いや別にこの2作品を比較する必要もないんですが( ´ ▽ ` )ノ
ハイキューはバレーボール、ダイヤのエースは野球だし。
ただ物語が長いというか、進むのがかなり遅い部類であることと(笑)、部活が舞台っていうのが共通点で、どちらも現実的というか、身の丈に合った設定です。
それゆえにか、それなのにか?は分からないけれども、2作とも観たらめっちゃ面白かったです。
というか、どちらのアニメもそもそもおすすめしてきたのは夫なんですが、夫は少年野球の経験者。
とはいえ彼もまた野球好きな父親の「男子たるもの野球やれや」ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3プレッシャーに耐えきれず高校からは野球から離れ、私と同じくプロ野球の放送も見ないという「やってたくせに興味がない」というか、逆に「やってたからこそ好きになれなかった」というか。
まあそんな感じだったんですか、やっぱり子供たちがスポーツしてると、なんだかんだで日常にスポーツが絡んでくるわけで、アニメ好き夫的にはちょっぴり昔の自分を重ねたりもあるんでしょうね。
今まさに夫の推しアニメが「ダイヤのエース」です。
で、毎日のように見ろ見ろとうるさいので、そんな推しなら、まあじゃあちょっぴり見てみるかなという次第で軽く観てみれば、いや面白いです!!
野球嫌いもハマったよ!「ダイヤのエース」のここがいい
主人公がとにかく前向き
ストーリーは東京の強豪校の青道高校(でも6年間甲子園出場なし)にスカウトされて入った田舎の野球少年、沢村栄純(えいじゅん)が、ピッチャーとしてエースをめざしながら、仲間たちや監督らと甲子園をめざす日々をものすごく分かりやすく丁寧に描いています。
ハイキューと同じですが、この主人公がとにかく、超ポジティブでへこたれない。
才能はあるんだけど、まだダイヤの原石で周りに刺激を受けながら成長していくんですが、あれやこれやの事件のなかで、時に泣いたりしながらも、基本は前向きにへこたれずつき進みます。
人間あれです。
へこたれない人みたら、やっぱり応援したくなるし、元気でます。
もう単純にスポーツモノの良さってそれやんね。
野球のルールがわかる
ルールというか、ゲームメイキングのセオリーといいますか。
夫いわく、野球はルールがまあまあ複雑だから、まだまだ多分理解できてない面あるよということですが、ダイヤのエースを観ていたらゲームとしての流れがすごい分かるんです。
で、何故か!というのが実はダイヤのエースの最も大事な特徴の部分でもあるんですが、ストーリー運びを担うのが、先輩キャッチャーである「御幸(みゆき)カズヤ」なんですね。
このミユキくんがイケメンおしゃメガネキャラにも関わらず?、試合全体を把握してひとりごちるシーンが多く、なーるほど、そういうことか!とまあ、試合の流れや起こった出来事がよく理解できるんです。
夫いわく、キャッチャーちゅうのは試合全体を俯瞰的に見れる人が適しており、またそれがキャッチャーの役目である、らしいです。
だから、ダイヤのエースはピッチャーの栄純が主人公なんだけれども、キャッチャーのミユキの心理描写でことが運び、またそれによりゲームの流れがよく理解できるだけでなく、野球の基本ルールもよく分かるという入門書的な役割までも果たしている、実に優れた一面を備えているんです。
これはタッチや他の野球漫画にはなかった部分で、てか野球マンガをタッチとルーキーズしか知らないんだけど(>_<)あ、キャプテンも。
私はダイヤのエースをみて野球の試合の流れや出来事が理解できたことで、俄然、急激に、野球に興味が湧いてきました。
また、ミユキ先輩がですね、高2にして妙に落ち着いた色気があるんですよね。フツーにイケメンなんですが、ちょいイヤミな性格な割になんやかや面倒見良くて、ピッチャーの栄純や古谷に対して「お前の思いを俺にぶつけて来い!」みたいな心のつぶやきも多くて、なんか…モヤっと腐女子気分になったり…(*´Д`*)
で、まあなんにしろ(さらっと流す)、ミユキは絶対的にこのアニメのキーマンなんで、何を語るにもミユキの存在は欠かせないところであり、「影の主人公」として、ダイヤのエースを見る上でその動向は見逃せません。
そして甲子園が始まる
ダイヤのエースを毎日見出して2ヶ月。
夏の高校野球がいよいよ始まりました。
楽しみにしてました。
なんとそしてダイヤのエースを毎日毎日、観続けた英才教育により、これまで分かったようでよく分からなかった実際の試合の流れや出来事が、どういった意味を持つのか、何が行われたのか、分かってきたんです。゚(゚´ω`゚)゚。
甲子園の気になる試合は、スポーツ観戦の禁じ手、録画で見出しました。生では観れないし。
アナウンサーさんや解説者の言ってることもやっと理解できてきました。
本当にちょっとしたことですよ。たとえば…ピッチャーがバンバンヒット打つ打者の三振をとる。で、やったね!という後、外野がエラーしたりで、いつのまにか満塁になったりします。
いやこれピッチャー辛いなぁと。
また、バッタがバントした球をキャッチャーがすかさず拾ってセカンド→ファーストでゲッツー。
何これカッコいい(涙)✌︎('ω'✌︎ )
そーゆーのが46年生きてきてやっと分かったんです…
ピッチャーの球の速さや球筋の違いは全然分かりません。ストライクやん?って思う球がボールかい〜とかフツー。
ましてや変化球の違いとかチェンジアップとか全然分からないです。
ただ、いやめっちゃ狭くない?と見えるストライクゾーンという枠に対してインだとかアウトだとか高めだとか低めだとか、めっちゃ使い分けて投げるってどんな神業だよ、という畏敬の念。ただただ、彼らはすごいことしてんだなぁと。
ちなみにオリンピックでは野球ではなくソフトボールを観てたんですが、まあこれも面白くて。しかも世界相手に金メダル取ったし。むしろソフトボールの方がサクサク進んで面白かったかもしれません。
部活としての野球を外側からも
「体育会系部活のなかでも野球は根性論がまだ生きている」
というように、ダイヤのエースにも古臭い感じがやっぱりあるんです。
一方でその古臭い根性論を冷静に批判してるシーンがあったりもします。
たとえばクリス先輩のお父さんはアメリカ人の元日本リーグのプロ選手なんですが、トレーニングも論理的だし、日本のクソ練習しすぎ体質にも批判的なんです。
まあクリス先輩が肩を壊してしまったからもあるんですが。
あと、栄純なんかは、ミユキ先輩はじめ先輩らにいつも生意気な口を聞いています。本当にあんな風に先輩後輩がズバッと言い合えてたら、すごい風通しいいよね!と。
あと監督と学校との関係とか。
やっぱりいちばんはイケオジ片岡監督
イケメンはミユキ先輩だけじゃない!
そう、イケオジ枠に片岡監督がいます。
片岡監督は一見怖いチンピラ風情なんですが、これがめっちゃいい監督で。
回を重ねる度に、無口な片岡監督の心に刺さるセリフの深み、教育者としての指導方針とか、めちゃくちゃステキに見えてくるんです。
3年が引退するときにベンチ入り出来なかった部員たちに、片岡監督が「これからも俺の誇りであってくれ」と頭を下げるシーンは泣きました。
また、各校の監督陣もかなり個性的で、市大三高の田原利彦監督とか、めっちゃ好きです。
田原監督は会話に「真中ボーイ」とか英単語入るのに誰も突っ込まないのがフシギ。
という事で個性的な面々が数多く登場するのもダイヤのエースの魅力です。
あ、成孔学園の巨体ピッチャー小川常松も好き。
アンパンマンの歌聞いてアメリカンサイズのアイス食べながら泣くシーン。あと、全く似ていない栄純と比較してわ自分とのキャラ被り心配したり。
でもなんかいい奴。
なんか書くこと多すぎて、疲れてきました…眠いです。
しかもまだ私が観ているのはセカンドシーズン途中なので、甲子園録画も観なきゃだし、忙しいですが、これからも頑張ってできる限り毎日観て行こうと思います\(^-^)/