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子育てと正社員の両立にぎりぎりな40代の母(映画・読書・日々のこと)

子育てしながら正社員として仕事しています。40代の母のブログです。コピーライター、読書、映画、プライムビデオ。育児の悩みや仕事の悩み、広告、マーケティング、家族のこと、ふと思うことを綴ります。

「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2」やっぱり羨ましいしa change is gonna comeなのだ

 

 

ブレイディみかこ 2021

「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2」

やっと読みました。

 

我が家の息子が表紙のイラストみて、「この絵、ちょっと好き」と言っていました。どうでもいいけど。

 

 

1からブレイディみかこさんが好きになり、

で、こないだ「他者の靴を履く」を読んだんです。

実はこの本がここ5年くらいに読んだ書物の中でもベスト3に入るくらいに私にとっては良かったです。

 

で深淵なるブレイディみかこ節に大変満足したので、「ぼくはイエローで…2」は、「他者靴」よりライトだろうし、もう読まなくていいかなともなってたんですが、やはりみかこさんだしってことで読みました。

 

息子くんをテーマにしたこっちはやっぱりめちゃめっちゃ読みやすい!

万人向け(о´∀`о)

以下ネタバレてます。

 

イギリスでの子育てのリアルな出来事が面白いし興味深いし分かりやすいです。

 

また息子くんがいい子なんですよ。

1では、中学にあがる彼が、私立のカトリック小学校から底辺層の子たちが通う公立中学校に入ることを境に、友達作りや学校生活のなかで、日本人の血を引くことで、差別や偏見含めた当事者としての多様社会でのスタンスを作っていくのに比べて、2は息子くんが中二の年齢になり、一定の多様な友達と良好な関係を築き、学校生活に馴染み、より優しい眼差しで静かに出来事に対峙していく成長を感じしました。

 

みかこさんはとにかく1からずーっとボランティア活動を活発にしていて、その中で出会う子育てする大人たちの事情をからめながら、子供をとりまく環境をまたこれも母としての当事者視点と同時に、イギリスの子育ての現状を社会に照らし合わせる物書き側の視点でも語ります。

 

1から続くのはやっぱり、イギリスの学校のカリキュラムの魅力。

シチズンシップ教育ですね。

個人の個性を尊重し、自立した存在として、意思を持って、多様な社会に参加して能力を活かす。

 

要はたとえば、宗教や人種の違い、価値観の対立や意見の食い違いなど問題が起こったらどう考えどう動くか、ディベートやアクティブな活動を通して学ぶんです。主には他者とのコミュニケーションや他者理解的な感じです。

 

これがイギリスの中学では必修科目なんですね。

息子くんはこれが一般的な授業より得意なんです。

 

また2では、もう一つ息子くんが得意な音楽の課題で、ライブハウスでのイベントの企画書作りがあるんですよ。

めっちゃ面白そうだし、今すぐ日本でもやってほしい!

 

あと音楽の筆記試験ではビートルズ全員の名前と主に曲を作っていた2人は誰か、書きなさいって問題が出たそうで。

いや、ちょ!マジすか!そんな問題が出るような中学の定期テストならば、私なんか音楽だけは90点取る自信あるね!!

ビートルズ大好きっ子だったから。

でも、息子くんはジョンレノンと答えるところを、ニールレノンと書いたそうな…

 

ダレ…

 

時代というのは恐ろしいものです…

いくら神でもご当地でもこんなことになるんですね…

みかこさん、そら怒ります(´∀`*)

 

だけどもイギリスはすごいです。

だってロックやパンクを国民のカルチャーとして子供たちに学ばせてんですよ。

粋。

 

日本も変わってきているのかしら。娘の中学の時の合唱コンクールで歌ってた「野生の馬」はまあなんか、いかにも合唱的な感じで、でもまあよく分からないけど、なんやかんや感動したけども(´∀`*)。でもなー、なんだかなあ。これが現代の日本の音楽を築いているメインストリームか、って言われたら独特すぎるというか、教育現場とリアルがかけ離れすぎてるというか。。

 

 

音楽ってのは特に若者に大事なカルチャーなんで、それがあったから生きてこれた、って人も少なくないくらいの文化なんで、表現の発信地なんで、不良やヤンキーの子たち向けにロックやパンクのバンドやらせる選択カリキュラムとかくらい、公立学校に取り入れてもいいんじゃない?と思います。楽器は高いし。

金八先生でやってたソーラン節のロックバージョンとかは良かったな。あれが限界かな〜

自国生まれにこだわらなくてもいいと思うしね…。

 

なんか日本の教育って選択肢が全体に少ないし、少子化で多様性や個性重視になるかと思いきや、ますます画一的になってやしまいか

 

まだまだイギリスにはなれないか…

 

とはいえコロナ前に日本にお里帰りしたみかこさんと息子くんが湯布院をじいちゃんと旅して、泊まった旅館で働くのが、外国人ばかりなのに驚くエピソードなんかは、日本も変わってきていることを感じさせます。

でもこの旅行時は2019年。コロナ禍も2年を迎える今、外国人の従業員さんとかどうしてるんでしょう。

 

あと、みかこさんのご両親のこと、お母さんがうつ病で、80歳近くのお父さんが家事や介護していること、同じように、年老いた親の先を考えねばならない年頃になってきたわたしには身にしみます。

 

若かりし頃の貧困や反抗なども、それがあっての渡英なのも知れたし、だから今のみかこさんがいるんだなあとしみじみ感じました。

 

で!本作には息子くんの学校行事のエピソードのなかで、たくさん音楽がでてきたので、聴きたい!とワクワクして、読み終わって早速聴きました。

 

アフリカからきた不登校なりかけたソウルクイーンの歌った

サムクックの

A change is gonna come 

何これ沁みる…( ;∀;)

歌詞がすごいし…(和訳ググる笑)

これ中学生女子が歌うって…カッコよすぎ!!

変化はやってくる!

 

あと歌詞がポリコレ問題になってる

イギリスのクリスマス定番ソングとの

Fairytale of New York 

聞いてみたら確かに放送できないんじゃないか?な差別用語があるという。✳︎このYouTube英語歌詞と和訳つけてくれてるから分かりやすい!

 

息子くんの学校では、その年は生徒たちは歌ったそうで、みかこさんは、でもまた歌わない年もあるかもと語ります。

結果より議論になることが大事ってこと。

ですね( ´ ▽ ` )ノ

 

 

 

 

 

 

 

 

羨ましい生き方 -自由とは1

英会話教室も通いだして半年が経ちました。

成果はいざ知らず、初めてイギリス人にナマで触れて、これがイギリス人か!と感じるところがたぶんにあります。

ただ海外の知り合いが英会話教室の先生1人だけなので、この出会いを持って「イギリス人ってのは」とは決していえないし、一事例をイギリス人の代表にしてはいけないんですが、てかなんなら彼がそういう人なだけの可能性も9割方あるんだとは思うですが、

 

とにかく、時間にゆるい。

しょっちゅうプライベート優先でレッスン日変えるし、ドタキャンもあり。だいたい奥さんの病気や子供の行事、風邪なんですが、先日なんかは、レッスンに5分遅れてきて「新しくカフェができてたんだよ」ってカフェに行ってたらしく、そのカフェの話ずーっとしてました。

日本人じゃあり得ないというか、それいかんだろう〜ってなるやつ。

家族に話すと「日本人舐めてんじゃない」とさえ言われました。

 

そこまではアレとしても確かに、時間に正確でプライベートより仕事を優先しがちな一般的な日本人の感覚じゃ「いい加減」と思われてしまうだろとは思います。

 

でも私は

そのゆるさがなんだか羨ましいというか。

最初こそ、びっくりしたものの、もともと遅刻大王だったやん、という私の中にある、いい加減精神を思い出せさせらたというか。

 

先生を観ていて

帰結するのは

「なぜ私はこうなんだろ」なんですよね。

 

何がって、自分が自分らしく生きれてない気にすごいさせられるんですよ。

 

日本人を舐めているんではないのは先生が毎回レッスンでお茶を丁寧に淹れてくれる英国式の気遣い?をすることから感じるし、予定変更も理由は必ず明確に伝えてきます。

そして、私が英検の試験直前に焦っているのを察知してレッスンを長くしてくれたり、やる気を出させる声かけとかめっちゃするんですよね。

大丈夫、自信持って!と。あと月謝よりレッスンを減らされたりはないし、お月謝分は必ずやります。

 

あと、先生はレッスン中も自分の話をめっちゃするし、なんにつけ、好き嫌いがめちゃくちゃハッキリしてます。てか、物事に対して自分のスタンスをハッキリ言います。

 

重ねていえば、先生しか直に外国人を知らないので、アレですが、逆になんだか私って何かに縛られて生きまくってるよなぁ、ていうのをめちゃくちゃ感じちゃうんです。

 

はっきりモノを言わない

金や家族のためと大義名分でそれが責任だと思ってやりたくないことして、おかしいと思うことにフタをする

寂しいから自信ないから家族にも本音で語らない

人の顔色伺ってばかり

母、妻、社会人としての体裁からはみ出ないことにアイデンティティを見出してる

 

私はこんな私になりたくて、50年近くを生きてきたのか

 

私にとって英会話教室は、ただ英語を学ぶ場所ではなく、まさにカルチャーショックを受ける場所です。

 

コモンセンスを疑う場所です。

 

そしてなんだか愉快な気分にもなるんです。

実際に、型からはみ出したって、言いたいこと言って自分のスタンスでのびのび生きていけるんだと。

 

先生はたぶんそんなザ•ジャパンな型からはみ出してる自覚はもちろんないでしょうし(笑)

政治から職場(私立高校でも教えてる)のことまで幅広い不平不満もしょっちゅう話してくるので自分自身としてはいろいろ悩みもあるんでしょう。

日本で暮らして窮屈なこともたくさんあると思います。

 

だから先生が幸せかどうかは知りませんが、でも心は圧倒的に自由。

私より。

 

私もかくありたい。

 

と思います。

 

「The handmaid’s tale」すごいドラマを観た ネタバレあり

すごいドラマにハマっています。

「ハンドメイズテイル」はHulu制作のアメリカのドラマ。

夫がたまたまHulu入ってて(「ダイヤのエース」見るために)気になってたので遂に観ました。

2017年にシーズン1スタートして、今シーズン4まで配信されています。

 

 

ドラマの舞台背景を一言でいうと(一言で全然言えてないけど)時代は現代なんですが地球環境の著しい悪化で出生率が激減。超少子化に陥ったアメリカでは、原理的な解釈の新興宗教的クーデターでアメリカ政府が崩壊させられ、超絶保守、超絶封建&全体主義国家ギレアドが誕生。ギレアドでは女性は職業を持つことも学業も、本はじめ文字を読むことも禁じられ、例外なく家庭を守る役割を任じられます。

出産経験のある若い女性は侍女=ハンドメイドとして、高官の子供を産むのが仕事。

「儀式」という名目で強制的にコトが行われ、意思を持つ人間としては一切扱われず出産だけのためにいる存在です。

また、男女問わず体制に意見したり歯向かうとまあまあ残酷な肉体的処罰が与えられ、最後は縛り首で壁に吊るされ晒されるか、汚染物質にまみれたコロニーで死ぬまで廃棄物処理をさせられます。

 

以降はめちゃくちゃネタバレありなので観てない人は読まない方がよいです。

 

主人公ジューンは以前は編集者として働いていたんですが、アメリカがギレアドに政権掌握されて法律が変わると、有無を言わさずの解雇。夫と小さな娘とカナダへの亡命を図るんですが、捕まって娘は奪われ、自分は侍女にさせられます。夫が亡命できたのがまだ救い…なんてのはほんとなぐさめにならず。

 

侍女仲間のジャニーンなんかは、侍女育成センターで、一話目早々に態度悪いと片眼を抉られ。。

 

以降、全きディストピアの世界がずーっとずーっと続きましてただただもう、辛い…

ちなみに同性愛者は性の反逆者として、それだけで縛り首やら銃殺です。

 

いつか終わる、きっと助かる…そんな希望を胸に、これでもかと虐げられる日々をなんとか見続け…。

シーズン2の半ばくらいまではほんとそれ。

侍女たちがあまりに辛くて。

その中でジューンはなんとか生き延びようと必死に日々を過ごします。

 

何というかその描写がとても素晴らしいんですね。

意思や尊厳を奪われた女性の立場として全体にセリフが少ない作りで、セリフじゃない表情での表現が多く、抑え込まれた叫びを表す演技が、画面が静謐な分、観ている人間の感情の奥底を揺さぶってきます。

 

不安、恐れ、絶望、自棄、これらの感情や心の揺らぎをジューンの表情だけでローテで繰り返し。

 

こんなのドラマで見たことない…

 

でもって映像が美しくて、一層の不気味な気配を漂わせます。

 

セリフなくジューンの動きや表情で進むシーンが多いから、ストーリー展開に若干の間延びを感じて焦れったくもなるんですが、そんな間延びをしのぐ、テーマ性、人間描写、徹底した世界観で、最初からずーっと圧倒させられてました。

 

展開が変わり出すのがシーズン2の半ばあたりからでしょうか。

 

それまでも徐々にカナダに逃げたり助かるキャラクターもあって希望も少しはあったんですが、遂に本腰の展開。キャラ変。

あ。ジューンが変わった!と思う決定的なエピソードが出てきます。

奪われた娘に会うために巻き込んだ女中さんが、バレて縛り首になるんですけどね。

あそこでジューンは…死にましたね。いや死んでないんですが、何というか、今まではなんとか生き延びる方向で動いていたのが、もう死んでもいい、お前らを絶対に許さない的な方向に変わった。

気がします。

そこからはまあまあやりたい放題というか、リベンジ&脱出みたいな要素が出てきて、といっても一朝一夕ではなく、犠牲もたくさん払って、もうてんやわんやな感じです。

 

怖いものなしになるって、それは悲しいことです。

それは自分の人生も、残された者も、顧みないということであり。そういう覚悟をしちゃうということ。シーズン3、シーズン4はまたそのあたりをじっくり描いていきます。

 

ぶっちゃけジューンはカナダに逃げる事ができて助かるんですが、その安堵や喜びを全然前向きに描いてくれなくて_:(´ཀ`」 ∠):

 

いろんな展開も、演出も、演技も、美しい映像も、音楽も!さまざまな要素が素晴らしい作品です。

 

ベリンダカーライルのHeaven is a place on earth がユニークに登場したり。使われている音楽は毎回凝っています。

でも私がこの作品に最も強く感じることは、「こうなる前になんとかしないと」「奴らに虐げられるな」のメッセージに尽きるんです。

 

きっとこの作品はそこがテーマで軸なんじゃないかと思うんですが、女性であり、母であり、仕事があり、家族があり…

ジューンの人生に自分自身を重ねることが簡単にできる。

そうするとジューンの悲劇は自分の悲劇です。

ギレアドのように、尊厳が奪われ、虐げられることは今の私の生活や社会にはない。

 

ほんとに?

 

私は今、尊厳を持って、虐げられることなく、自由に生きれている??

 

後半。カナダに逃亡してきた女性たちはみんな辛いから、忘れたい、もう憎みたくないと言うんですね。そんな女性たちにキャラ変後のジューンが言うんですね。

 

「なぜ怒ってはいけないの?」

 

 

女性たちは虐げられてなお、なぜ怒らないのか。

この作品は投げかけてくるものが重くて深い。複雑だし多面的です。

 

それゆえに素晴らしい。

 

最初、こんなエグいドラマ、誰が観るんだろうと思っていたので、えー!とびっくりしたんですが、この作品は賞も獲っているようですし、高い評価されているみたいです。

 

私自身は作り手を手放しで賞賛したいし、よくぞ世に出してくれたなぁと思っているんですが、本来いろいろツライ作品なんではないかなと。

 

大好きなウォーキングデッド以上にエグいと思います。

それは楽しませてくれるエンタメ性以上に、現代社会への風刺の要素が強いからであり、突きつけるエッジが鋭いからです。

 

女性よ 奴らに虐げられるな ですからね。

 

でも考えてみれば、ネイティブアメリカンや黒人の歴史のなかにも同じ要素は見出せるし、そういうテーマの名作もたくさんあります。

 

支配する側と支配される側の物語はまだ終わらない。

 

その先を歩むための、たどり着くための、今必要な一歩なのかもしれません。

 

原作はマーガレット・アトウッドによる1985年発表の小説「侍女の物語」。

すごいな…40年近く前…

 

でもってドラマの続きシーズン5はどうなるかは現段階では分からないみたいです。。

 

空気感あふれる&セリフが少ないから字幕がおすすめです。

 

 

「アンという名の少女 シーズン3」100年前と現代とのギャップをどう活かすか

 

アンという名の少女 シーズン3 DVDBOX

アンという名の少女 シーズン3 DVDBOX

  • エイミーベス・マクナルティ
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ネタバレあり。

シーズン2についで昨年からシーズン3をNHKが放映してくれてます!

 

 


シーズン3ではアン16歳!

ルーシーモンゴメリさんの原作を読んだのがずいぶんと昔なので、全然覚えてないんですが、ドラマはやはり原作と変えてきてるなとは思っていました。

 

まずマシューさん。こんなに長くご存命ではなかったような。でも「アンという名の少女」ではアンが16歳になってもマシューさんがいて、正直、マシューさんは大好きで、特にドラマのマシューさんは役者さんも吹き替えの声優さんもとても良いので死んでほしくないので、この「原作とは違う」展開は、かなり嬉しいです。

 

あと黒人のセバスチャンはやはり原作にはないし、アンが仲良くなる先住民の少女カクウェトとその家族も出てこないみたいです。

グリーンゲイブルズで働く貧しい少年でフランス人のジェリーもあそこまで詳しくないみたいだし。トランスジェンダーのコールなど他にもドラマで組み込まれた人物やエピソードがたくさんあるみたいです。

にしてもシーズン3でドラマが打ち切られたのがどうにも納得いかず、原因をネットで調べたら、確かに共同制作していたカナダの公共テレビ局CBCとネットフリックスとに確執があった?みたいですが、それ以前にまず原作が要は「古くて違和感がたくさんある」ことに端を発しているようです。

 

人種や民族の意識、男女の意識、子供への意識…

なんせ発行されたのは100年以上前。

昔を舞台にする小説やドラマや映画はやっぱり、赤毛のアンに限らずこの100年の劇的な変化に、どう向き合うか。

大きな問題なのはとてもよく分かります。

 

でも、だからって打ち切るのは違うと、いち視聴者として思うんです(´・ω・`)

 

だってね、私気になって調べたんですよ。

白人のルールによって寄宿学校に入れられた先住民のカクウェトが、学校で虐待されてるシーンがあるんですが、アンが会いに行って会わせてもらえずに帰るんですね。

そんなシーンがシーズン3の序盤にはあり、でもその後どうなったのか、分からないっぽいんです。

私はまだ5話までしか観てないんで、あと5話残っているんですが、なかなかカクウェトのエピソードが出てこないから、ヤキモキして…(´・ω・`)

でついググッてみたらば、ドラマはともかく、現実にどえらいニュースを発見。

 

カナダ、先住民同化政策の闇…寄宿学校跡地で大量の子どもの遺骨 首相「暗くて恥ずべき歴史の一章」:東京新聞 TOKYO Web

 

このカナダの先住民の寄宿学校跡から大量の子供の骨や墓が出てきたのが2021年6月。ほんとつい最近のニュースなんですね。衝撃です。

カクウェトが入らされたのはまさに、これやんか!と…こんなどえらい史実の話だったのか、と。

 

だからまあドラマで扱うにしてもかなり衝撃的なニュースがドラマ放送と同時期にあったわけで、センシティブな部分では確かにあるんですが、私はアンという名の少女というドラマを観てなかったら、このニュースも知らないままだったと思います。

 

しかもドラマのカクウェトという少女の視点があって寄宿学校に入れられた流れがあって、このニュースが何にもない状態より知りやすかったし理解しやすかったのではと思います。

 

だから「アンという名の少女」は、カナダが背負ってきた悲しい史実を世界に届けるきっかけとして、大きな役割を果たしているんではないか。

 

だとしたら打ち切りの根底にあると言われるのが、原作と現代とのズレなんだけれど、そのズレこそが、今このドラマを描く大きな意義なんじゃないかと。

 

ちなみにカナダ政府は過去の過ちを謝罪して、調査に積極的に取り組んでいるそうです。

 

こないだ金ローで観た「インディジョーンズ 魔宮の伝説」も舞台がインドで、変な民族や宗教に創作している部分もあるなぁ、変なイメージだなぁと懸念しながら観てましたが、やっぱりインドでは公開されてなかったとか記事みて、うん、物語は時に物議をかもすものだと思いました。特に100年の歴史の最終地点が今ってのがポイントなんかなと。

 

だってインディが映画で活躍した1980年代は(映画が描く時代は1930年代?だけど)確かに100年前と圧倒的に価値観違うけど、また今とも違ってだから「魔宮の伝説」なわけです。今ならこれ、絶対作らないはずです。

私はその作品自体を時代という文脈で理解することってやっぱり大事かなと思います。

歴史や時代という文脈では手放しで、あの時代は良かったなぁ なんて言えない部分がたくさんあって、個人のノスタルジーとはまた別もので、そこはきちんと分けるべきなんですよね。

 

昔っていろいろすげーな…と思うことは、悪いことでも悲しいことでもなくて、それだけ進歩した証しであり。逆に昔あったものが今は無くなったことで悲しい事もあるとは思うけれど、例えば、民族やジェンダーや子育てなんかに関しては私は、今もまだまだ問題だらけだけど、生きてる時代が100年前じゃなくて良かった今で良かった、と思うことが多いですし。

朝ドラひとつ観ていても、昔が舞台の物語は「今で良かった」と思うことが多いです。

 

で大事なのは、表現する際のリスペクトだと思うんです。

リスペクトったら大袈裟か。

扱う対象に対する敬意かな。

それが「アンという名の少女」に欠けている感じは一切ないし、むしろとても大切に扱っていると思います。ですので、ぜひ続けて欲しいです(*´ω`*)

「ハスラーズ」ウォール街の片隅で

 

ネタバレあり。

 

 

ちょうど2020年のコロナ禍が始まり出したころに、観に行きたかった映画です。

あんまり内容は知らなかったけど。

プライムで無料になっていました♪(´ε` )

 

今年に入って観た洋画が、「スキャンダル」「ハスラーズ」っていう女性がバリバリに男性社会に盾突くモノか…

 

ハスラーズ」は、ウォール街のエリートが客層の高級ストリップキャバレー?が舞台で、ジェニファーロペスのポールダンスがとにかくかっこいいし、

リーマンショック前のストリップ界とニューヨークのバブリーな華やかさが魅力的です。

 

だから前半はそういう見せ場が山盛りで、後半はリーマンショックで急激に斜陽したニューヨークの夜の世界で、仕事を失ったストリッパーたちがどう生き抜いていくかのサバイバルですね。

 

で、主役のアジアンガールのデスティニーは、結婚出産育児して離婚して職探し中、親友のジェニファーロペスもユニクロみたいな洋服店で子育てしながら働いていて。

 

そこに「かつての客に酒と薬を飲ませてクレジットから大金引き出し詐欺」という犯罪手口を使って返り咲く作戦をストリップ仲間たちと企て、また華やかな世界を取り戻していくも、調子乗りすぎて、傷つけるべきでない人を傷つけたり、ヤバい女を仲間にしちゃったり、客をオーバードーズで危険な目にあわせてしまったりで破綻してしまいます。

 

そらそうです。もともとが、人を騙して金を稼ぐというダメな犯罪なわけで。

 

でもって女たちの友情も散り、みたいななかで、でも確かに私たちは一緒に戦ったよね、みたいな。

 

「スキャンダル」と同じく、この作品も事実ベースらしいんですが痛快ドタバタ犯罪悲喜劇として、あんまそこは考えずにみた方が楽しめると思います。

 

ただ、彼女たちの犯罪が、ストリッパーの危機的な状況でのサバイバルと友情をモチベーションに、女性たちが男性に搾取されるんじゃなく、力づくで搾取していく側にまわる、という復讐のカタチをとっていたことで実にセンセーショナルなケースだったんだと思います。

 

映画的にはジェニファーロペスがひたすらステキで。

私より確か年上。で、これ。

すごいぜ…

 

ただ、もう少し欲張ってしまえば、彼女たちが騙すエリート男性たちを、も少し丁寧に描いて欲しかったという点はあります。すごい無個性に出てくるので、どう受け取ればいいかちょい中途半端な気持ちになっちゃうんですよね。

 

あの時代のニューヨークの空気感が私には分からないからかもですが、そういう背景を分からないで観てしまうと、普通の人たちを騙している風にも見えなくもなくて、主人公たちの犯罪にそこまで肩入れできないというか、騙された男性たちの素性をせめてもう少し描いて欲しかったなと。

 

単に尺の問題かもしれないんですが。なんかスッとしない…

 

しがない労働者たちが貧しさを増す一方で、湯水のように金をばら撒くエリートもいて、そいつらが騙されてザマァみたいな、てかむしろそこがこの映画のキモでもあり。

 

そこのシズル感こそが大事で、それが海の向こう側(日本)からしてみたら、はあ、何を怒ってるんだい?とならなくもないような。

 

そんなことが引っかかりつつも、最終、主役たちみんな誰も幸せな感じでもないので、「そういうことがあったんだな」と言うことで納得させているんですが。

 

まあジェニファーいくつよ?すごくない?という感動だけでも見応えは充分あります。

 

今回字幕版でしたが、まだまだ英語の読解力ないなぁ(ToT)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

子供の手術。 2.医療費を下げ下げ大作戦(市役所での戦い)

そもそもは、手術、入院にまあ300万円はかかるかなぁと風の噂では聞いていました。風ってか確か病院の入院受付センターの方に聞いたのかな。

 

で、通常の健康保険適用でその3割負担だとしても、そんなポーンと出てくる金額じゃないわけで。ゲゲゲーッと唸りました。

さてどうしたものか…

 

まずは病院の入院受付センターの超クールな職員さんに、どんな申請をしたらいいかを教えてもらいました。

メモりまくりながら。

今となれば、その通りにやった結果だなぁと気付きましたが。

でもね、メモは本当に大事で、メモった自分、エラいなと思うけど、その時点では、分かってなかったですよ今思えば。

 

とりあえず結果を先に言うと

 

私は3つの申請を視野に動き、二つを申請して、500万円の医療費を1万円に抑えることができました。

 

バカ高い手術費を申請したら助成してくれた制度

 

限度額適用認定書

まずは、限度額適用認定書の申請。

医療費が高額になる場合に、助成してくれる協会けんぽ、いわゆる健康保険の制度です。

所得によって負担額は変わりますが、認定されたら、まあだいたい8万円代くらいまで下げれるやつです。

病院に認定書を提出したら、支払い時点で差し引き額の支払いですみます。つまり8万円代。

 

育成医療

厚労省ホームページより

 

育成医療は、児童福祉法第4条第2項に規定する障害児(障害に係る医療を行わないときは将来障害を残すと認められる疾患がある児童を含む。)で、その身体障害を除去、軽減する手術等の治療によって確実に効果が期待できる者に対して提供される、生活の能力を得るために必要な自立支援医療費の支給を行うもの

例の病院の入院受付センターの超クールガールに教えてもらいました。うちの子は18歳以下でこの制度に該当するだろうと言うことで。

これは各市町村に申請します。

こちらはなんと自己負担額1万円。

 

 

 

私はこの限度額適用認定書と育成医療の2つを申請して、どちらも申請が認定されたので、子供が入院する時にどちらも病院に出しました。

 

結果1万円に。ただし、入院時の食事代は自己負担。だから支払い時点で支払ったのは合計額ですが、だいぶ助かりました!!めっちゃ嬉しい!

国ありがとう!

 

また、もう一つ申請を考えていたのが

高額療養費

 

うちの場合は入院手術がひと月に収まっていたし(病院の医療費相談窓口で相談したら、入院時期が決まってなくて、ある程度選択肢があるならば、月またぎでなく月内に収まるようにアドバイス受けた)、全体的に医療費があらかじめある程度分かっていたので、支払う前に申請できる上の限度額適用認定書を出しましたが、高額療養は毎月の治療費を支払った後に申請できる制度で、多くても4万円代くらいになるのかな?ちょい忘れたけど。

 

外来や入院が何回かに渡っていて医療費がどれくらいか読めない場合などにはこちら使えます。今回は利用しませんでしたが、以前に子供入院時にこれ申請したことがあり、3ヶ月後くらいに結構払い戻ししてくれて、とても助かりました。

 

まあそんな感じで、大きな病気だからと慌てずともいろんな制度があり、日本の医療保障制度は素晴らしいなと身をもって感じました。

 

ただ、上の説明はめっちゃ簡単にまとめた話でして、私にとって何が大変だったかって、申請書の書類の記入と申請そのものです。

だいたい助成金って、世帯の年収とか税額で区分があり、それのどこに該当するかの計算式があったりします。

また、書面に並ぶ言葉も分かりにくいし、私の場合は、病気の「本人」は子供で、申請者氏名の欄に私を書くのか娘を書くのか、はたまた協会けんぽならば、子供が加入している健康保険証の被保険者代表として夫の名前書くのか。

もう最初の申請者氏名で何書けばいいか、全く分からないんですよ。

で、そうなるとそれ以降の欄も何書けばいいか分かるわけないし、書類を前にひと文字も書けなかったです…とほほ

 

じゃあどうしたかというと、もうね、何も書かずに病院の入院受付センターの超クールガールにもらった申請書類をそのまま、市役所や協会けんぽに持って行って、

 

書き方が分かりません。教えてください

 

と訴えました。

 

これはでも、やってみて感じたのは窓口の職員さんによるところもあるなぁという事。

 

私の場合は市役所のどこの窓口に聞けばいいかも分からなかったから、まず最初に市役所に電話しました。

で電話口で案内された障害福祉の課の若手女性職員Nさんが非常に親切で、こちらの意図も汲んでくれる超優しい方で、幸先いいな♪(´ε` )と安心していたら、実際に市役所の対象課に行って出てきたのは40代ぽい上司風なしゅっとした男性で、書き方の見本渡されて見本見て書いてください、って言うだけ…

 

いやすみません、それが分からないから聞きにきましてと、またいちいち全部質問してたら、なんか分かったような分からないような、質問の意図からちょい斜めにズレた回答ばかり、みたいな。

 

聞いても分かりにくすぎて、だんだん不安になってきて、「見本あるのに分からない私がアホすぎるのか」という泣きべそな気持ちになり。

 

イヤ!だとしても、一般市民の中には理解が遅い人もいるわけでその理解遅い人に合わせて、誰でも分かるサービスが現代のお役所には求められているハズ!!その視点があなたにないなら、今から持ち合わせてください!と気持ちを前に改めて、何回も質問をぐいぐいして、この人どんだけ分からず屋…と呆れ返ってもらおうという決死の覚悟(大げさ)で15分ほど粘り、なんとか仕上げ、そのまま提出。

 

だがしかし。これは育成医療の申請。わたしには限度額適用認定書というまた別の大切な申請が必要だから、こちらもお願いしたいですと、真っ白な書類を出したならば、…これはこちらに出していただくものではない、と。

 

えー。じゃあどこに出せば?

てか出すとこ違ったとして、書き方は教えて?

という悔い下がりをしてみたんですが、うーん、みたいな。歯切れわるわる。

 

で5分くらい、これも休みをとった今日しかなくて今日申請しなきゃならない、だの云々伝えたらば、職員さん、これは5階じゃないかなと仰りました。

うちではなく。

 

そーなの?

 

5階とは?

 

年金の事務所が確か5階だから。そこに行けば分かるかもと。

 

と。はい?年金?

年金の事務所が市役所に?でもなんで年金?

制度と年金の関係も、市役所の年金事務所の意味もさっぱり分からん。

 

 

そうなんです。この時点では私はどの制度がどこが管轄しているかも、どこに出せばいいかも分かってなかった…

 

でも…みんな分かりますか?どの制度は市役所、どの制度はどことか。

病気とあまり縁なく暮らしてても知ってるもの??

 

ということで実にショックを受けていたのですが、

よくよく聞いたらば、申請先は協会けんぽなのでは…とかどうとか。年金の事務所に協会けんぽ。未だにその結びつきが分かりませんが…

 

結果を言えば5階にあったのは、年金の事務所?ではなくて(あったのかも知れないけど)協会けんぽの出張窓口だったんですね。

 

自分が何を今からするのか自分で分からないまま半信半疑で5階に行きましたらば、ババンと協会けんぽの名がありまして、窓口の女性にお声をかけたら、うちが扱っていますですよと。

 

あああなたが…涙が…

 

この協会けんぽの窓口のおばさまがまた超仕事できる方で。自分の理解のなさとこれまでのいきさつを話したら、書類の書き方どころか、管轄外のもの含めて現状を俯瞰して全部説明してくれて、ほぼ私はなんもせずに申請までやってくれて、あとは認定書が郵送されるから届いたら、他の認定書と一緒に入院時に病院に提出してくださいね!と今後の行動まで教えてくれて。

メモる間もなく一連の諸々が一気に解決(涙)

まがいなく女神でした。

 

さっきまでの半べそから一気に感涙に変わり。

 

そう。話が長くなりましたが、窓口の方によって、本当にね。下手したら申請できるもんもできなくなる扱いだし、身一つで行って利用者視点で寄り添ってくれる場合もあるわけです。

 

ただ本当に国や自治体の申請書類ってややこしいし、未だ役所は縦割りシステム、利用者視点の欠落したコミュニケーションが現役なんだとつくづく実感。

 

そこはやっぱりまだまだ改善の余地あるでしょう。

 

そしてたまたまかもですが、めっちゃ仕事できる!=利用者視点の方って50代以上の女性だったりするんですよね…

あ、あと最初の電話に出てくれた若い女性職員Nさんも親切だし利用者視点。制度の知識や理解も抜群にある感じ。

 

女性って優秀な人多くない?

 

とりあえず一般市民の私は、歳を重ねるに従ってお世話になる事も増えるだろう市役所で、今後も「見本見て書けば」的な人が出てきたならば、粘っこく悔い下がるイヤなおばちゃんになろうと心に誓ったのでございます…

 

あといろんなところに行って、いろんな人からアドバイスもらう。これも大事ですね〜(´∀`*)

うますぎて怖い菅田将暉さんの整くん

 

 

ドラマ観ました!

フジの月9かー、、とたかを括りまくりの期待値低めに観ましたが、とてもよく出来ていました。

役者さんたちが全員うまい!

そして演出が良いです。

脚本、演出、音楽すべてが原作の空気感をとってもよく理解されているとお見受け。

きちんと愛情持って理解している!

 

脚本は相沢夕子さん。20年経っても私の今なお大好きなふかっちゃんドラマ「恋ノチカラ」の人!

演出=監督は、草ヶ谷大輔さん、って知らない。。

フジのドラマのプロデューサーだそう。

 

で、菅田将暉さんがね、やっぱり上手いですよね。

ちゃんと整くんだし、だけどあの髪型をサラッと馴染ませるのは、髪型こえた顔立ちの良さだけでなく、深くて鋭い澄んだ眼がいい。

藪さん落とした時の表情。

上手すぎてもうむしろ怖い!引き込まれてもた!

 

あとそれ以外の役者さんも足し算引き算の演技がバランス感覚抜群。

お話知ってるのに、なんか感動しました。

 

田村由美さん、良かったねえ。

いい作品にしてもらえてますよ。

ってどんだけ上から(●´ω`●)

なんにしろとっても良かったから!

 

 

 

 

 

子供の手術。1 コロナ禍での入院生活

娘が手術を無事に終えて退院しました。

 

そくわん症という背骨が曲がる病気で背骨にボルト入れてまっすぐにする手術でした。

そくわん症については、およそ5000人に2人くらいと言われていて、思春期の細身の女子がなりやすいそう。

後天的なものは原因ははっきりしてなくて、治療はコルセットつけたり手術したりとなります。

でもまあうちの子は腰痛もなく普通には生活していたんですが、歪みが進行しちゃうので、やはり30年後などを考えて10代後半から20代前半くらいに手術することが多いそう。

 

とはいえ娘が診断されたのは一年以上前で、骨が歪むのは年間1度くらいの進行なので、今すぐに!とかの緊急性はないです。

初めてレントゲン見たとき、ぎゃひっと親子でびっくりしたのが懐かしい…

 

そんな長期計画のなかでいよいよ入院したんですが、時はコロナ禍。入院前は、付き添いはおろか、病室に入ること自体が一切禁止されていて、正直不安いっぱいでした。

 

いろいろ病気や病院のこと調べたり、手術した人のブログ見たりしていても自分たちにとっては未知な体験で、初めての外科手術でもあり。手術には8時間かかると言われていて、直後には少し会えるらしいものの術後の様子は全く分からないとか…えー。

 

一気に不安。

 

先生に一般病棟じゃなく小児病棟なら入室許可があるから入る?と言われたもののお年頃の高校生にはそれも苦痛らしく。まあそらそうか。。

 

で、家族みんな、いよいよ&コロナ禍で不安いっぱいに入院スタートしたんですが、緊急事態宣言が明けてから、延期していたさまざまな手術が解禁され患者数が激増だそうで、病棟を選べない状況らしく、結局大人も小児病棟に入院したりしていて、娘も小児病棟に配属?となったのです。

 

ということで入院当日。看護師さんから、ここは小児病棟につき1日15分、ナースステーション前で会うのはオッケー、術後の歩けない時期は病室に15分、両親1人だけならオッケーと聞きました。

良かったです。

 

実は私は子供の入院前にあまりに不安すぎて会社に介護休業を申請してました。入院中じゃなく、退院してからどんな感じの生活になるかわからなくて仕事している場合じゃないんじゃないかと…だから2週間くらいは自宅で付き添っていたいなと。

 

で会社からは、医師からの診断書が必要と言われて、担当医に話したら、いや介護休業取る必要はないですとのお返事。。

手術自体は大がかりだし、術後すぐの数日は痛みがあるけど、かなり早い段階で回復して普通に生活できるそう。

 

と言われても、いざという時にめっちゃ疑り深い私は、半信半疑だったんですが、それはコロナ禍で付き添いも会うこともできないってのもあり、15分でも会えると分かって、先生を信じる気持ちも生まれ、介護休業は辞めたのでした(笑)。

 

で、入院から3日後の手術当日。

手術したことないから知らなかったけど、患者はすたすた歩いて手術室に入るんですね。

ドラマみたいにみんなベッドで搬送されるんじゃないんです。

 

そして8時間、朝から夕方まで病院内でうろついて。

やっと終わった時にはチラッと会えたんですが、麻酔から意識さめて間もないし背骨が反る〜とうめいていました。

その後、父母1人ずつ15分だけ病室に入るのも許されました。

次の日からは毎日15分。

仕事だったので終わってから通いました。

正直15分でも顔が見れて話すことができて、本当に良かったです。

本人は4日くらいはとにかく痛いから痛み止めするけど効かないとか寝れないとか、動いたら痛いとか、それはそれは大変だったとは思います。

でもごめん。

ママは正直無事に手術が終わって、15分様子を見に行けるだけで、本当に安堵100パーやったです(´∀`*)

 

それにやっぱり先生も言ってたけど、若いってスゴイなというか、回復スピードが早い!日に日に出来ることが増えて、10日後にはどえらく喋り倒して看護師さんに叱られましたよ。

 

まあ4人部屋だしね…部屋が足りてないから内科外科一緒くたぽいし、みんないろいろ病気抱えて入院してるわけで。そう、入院したら、周りはみんな病気です。

カーテンは開けちゃダメだしコミュニケーションは取れなかったようだけど、自分だけが孤独でもないわけで、本人もなんか思うところはあったかもしれんなと。

早く退院したい!ばかり言ってましたが。

で、誰もお見舞いに来てもらえないオカンだけ15分会える騒がしっ子は次の日からは病室で面会でなくナースステーション前面会になりました。

 

今回の2週間の入院手術でいちばん思ったのは、コロナ禍なんだな、ということかもしれません。

 

日常ではもう慣れてきた部分もあったけど、いざというときに、コロナということを加えて考えないといけないんだと。

 

ただその中で看護師さん達も患者さんたちも医者も出来る限りのベストで頑張っていて、今こういうルールでやってるんですね。

多分コロナ禍の初期は、もっともっと混乱してたでしょう。

 

病院には、そういう混乱期を超えての今がある感じがありました。

 

では次は治療費やらお金の問題に続きます。

 

相棒 2022元日スペシャルがやっぱり面白かった

「相棒」をずっと観てきました。

飽きもせず…というくらいに続くドラマですが、もはや観るのを辞める理由がないだけ、と言う感じです。

 

でも最近のは内容がいまいちな時も多くて、その中で2022年の元日スペシャルは、久しぶりにめちゃめちゃ良かったです! 

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と思ったら脚本が太田愛さん!

やはし!好きです。太田愛さんの小説も。

 

何が良いかというと、テーマが社会派ど真ん中なんですよね〜。右京さんのラストの決めゼリフが、いつものアレ的に分かっていてもカッコいいです。

 

それに、笑いがあります。昔の亀山薫時代みたいに、ユーモアあふれる掛け合いがあります。

あと今回は、イッセー尾形さん登場。あの上手いんだか素なんだか、フシギな存在感で、面白いです。

今回は入院しているおばあちゃんとの会話がシュールで良かったです。

アドリブですね、きっとあれは!

 

飯島直子さんも出ていて久しぶり。反町さん演じる冠城亘の姉の設定がフシギな感じですが、あんま変わらないですね。どうでもいいけど飯島さんの「ふくちゃん」という時の声が好き(*´∀`*)

 

あと、太田愛さんの小説「幻夏」でも少年出てくるし、しかもこう似ているっていうか、いろいろ事情があって親がいなかったり貧乏だったりという。

そういうのも沁みます…。涙もろくなった40過ぎには泣かせる…

 

2018年の元日スペシャルも良かったみたいで書いてました(´∀`*)

この時の脚本はダレ?と気になって調べたら…

 

太田愛さんでした〜。

いつまでも元気で元日スペシャル書いてくださいね。お願いしますー!

 

 

 

リアルは映画よりスキャンダラス〜

 

 

アメリ保守系大手TV局のFOXを舞台にした、事実ベースの映画です。

 

2016年に起きたいわゆる大物セクハラ訴訟。

 

主要キャラのニコールキッドマン、シャーリーズセロン、マーゴットロビーが演じた女性キャスターたちが見事にみんな金髪で実在の人たち。

 

と言われてもFOXもセクハラ帝王でCEOのロジャーエイルズもキャスターのメーガンケリーもグレッツェンカールソンも、知りません。

多分見たことない。

 

もし私がアメリカ在住でFOXニュースも馴染み深かったら、もっとウギャーって楽しかったんでしょうね。

 

アメリカで4大ネットワークと言うのがNBCCBS、ABC、FOXのことを指すそう。日本とは違ってそれぞれが政治的支持があからさまなのが特徴で、自局の意見をビシバシ発信するそうな。

 

で今回の映画は、FOXニュース自体も主要キャラも実名実在で構成されていて、え!加害当事者のロジャーエイルズはこれオッケーなん??とフシギだったんですが、彼は2016年FOX引退後、トランプ元大統領のアドバイザーに就任するも(セクハラ事件後に要職につけるあたりもスゴイ)、2017年に病気で死去されたそう。

 

うんうんこれは、いろんな実際の事件知らなくてもいいけど、にわかでも知った上で見たほうが面白い気がします。

 

そもそもFOXニュースってTV局が保守系の大手らしく、女性キャスターは足を見せたりするのが人気だったりしたそう。今もそうなんでしょうかね。

 

テレビニュースの女性キャスターやスタッフって日本でも暗黙のいろいろ、きっとあると思うんですよ。小島慶子さんが言ってたけど。

 

で気になるのが大物CEOを告訴し大暴れしたグレッツェンカールソンと有名キャスターメーガンケリーのその後なんですが。

ヴォーグジャパンによれば、

メーガンケリーは、FOXニュースと対局と言われているNBCに移籍したそう。20億円とも言われる契約金で冠番組持っていたそうなんですが2018年に、問題発言が炎上して番組がそのまま打ち切りになった後はテレビには一切出ていないそうな…

 

映画以上にスキャンダラスな現実!

 

で救いはというかエイルズを告訴した当人グレッツェンカールソンは、2000万ドルの和解金を手にした後、著作がニューヨークタイムスベストセラーになったりしつつ、Wikipediaによれば、今度はミスアメリカの運営でもすったもんだしたよう。

でも一応いちばんまともというか、女性の尊厳や権利のために活動するという芯はぶれていなさそう。

 

 

ちなみにシャーリーズセロンって見るたびに顔が変わるなぁと思っていたら、このメイクこそがカズ•ヒロがメイクアップ&ヘアスタイリングでアカデミー賞受賞したとのこと。メーガンケリーご本人にそっくりだそうで、なるほどということです。

 

ちなみに2

原題はBombshell。意味は爆弾ですが、金髪美人みたいな意味もあるそうで、主要キャラお三方そのものです。やっぱり皮肉ってるよね?

 

日本でもそうだけど、女性キャスターやアナウンサーが美人が多いのを私は、小島慶子さん的に感じるのですが、ただアメリカと日本の違いというか、日本の女性キャスターはフジテレビしかり、割とサラッとお嬢様タイプが多い気しますがアメリカの女性キャスターは…ただただ強そう。どっちかいうとアメリカのダイレクトな強い感じのが好きかもですが、私は有働由美子アナ推しなので、どちらにも肩入れはしないでおきます。

 

ちなみに3

小島慶子さんって女性誌によくコラム書いてたりするんですが、それが結構ど真ん中をズシンと刺す深い内容だったりして前から気になってたんです。

上のハフポストの記事読んで、もはや尊敬の域くらいになりました。

こういう人がいるのはまだまだ日本のメディアも捨てたもんじゃないのかな〜(*´∀`)♪