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子育てと正社員の仕事の両立にぎりぎりな40代の母ブログ

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自分を大切に扱うには<マインドフルネスとスキーマ療法②>

 

 

さてマインドフルネスが、自己流でもできそうな自分癒し方法であるのに対して、スキーマ療法はどうかということですが、まずスキーマ療法とは何か。

 

私的解釈ですが、認知行動療法における、「認知」の部分には、浅めと深めがあって、出来事をぱっとその場で浅く認識するのが「自動思考」、時間をかけて積み重なった思考グセや培われた価値観が「スキーマ」です。

 

スキーマは心理学の専門用語なんで、細かい定義はあるんだとは思いますが、「培われた受け取り方の習慣」みたいな感じでいいのではと思います。

 

ちなみに一般的な認知行動療法ではスキーマ療法ってしないそうで、これは伊藤先生のオリジナル療法らしいです。

 

スキーマ療法はプロ的治療法

マインドフルネスは浅めの認知には有効だけど、培われた認知や行動のスキーマまではなかなか対処できないということで、そしてこの培われた「スキーマ」がやっかいだからということで、スキーマを立て直す療法があります。

 

人にはさまざまなスキーマがあって、なかでも中核的感情欲求が満たされないことから生まれる早期不適応スキーマを、どうにかすんべーというのが、スキーマ療法の主題です。

 

もうこの「中核的感情欲求」とか「早期不適応スキーマ」とかの熟語が老眼にはキツくなってくるんですが(´・_・`)、追い討ちをかけるように、問題の早期不適応スキーマは5領域18種類もあるんですよね…遠い目…

 

だから超超カンタンに適当に言ってしまうと、

見捨てられスキーマ

無能スキーマ

スキーマ

完璧主義スキーマ

不信スキーマ

悲観スキーマ

自己犠牲スキーマ

服従スキーマ

コントロールできないスキーマ

etc

みたいな自分に都合がよくないのに、やっちゃうようなスキーマがうじゃうじゃあって、自分の認知のクセや考え方、価値観の、何がどれに当てはまるか分析して、そのスキーマカテゴリごとに、いつ、なぜそのスキーマが生まれたかを探って、そこから治療して行こう!ということです。

 

①にある、マミコさんの子供時代からの過酷な体験から分かるように、一般的な心理学療法では、どうも「過去の体験」にアプローチすることが基本みたいですね。

 

 

だから「スキーマ療法」では、マミコさんは、辛い辛い子供時代の体験を再び掘り起こす作業をしなければならないのです。

 

うん、これはなかなか素人ができることじゃないです。下手に触ると危険!

スキーマうじゃうじゃだし…

 

ということをプロの伊藤先生が行なったスキーマ療法の実践を、ふんふんと読みながら感じました。

 

 

もう一度育てられてみる

伊藤先生は、マミコさんへのスキーマ療法に、「治療的再養育療法」を用います。

 

これは字面から分かりますね。

もう一度、養育される体験をしてみて治療するという感じ。

 

子供時代に本来得ているべきなのに得ていない感情欲求を、治療で満たしていくことで、マミコさんの早期不適応スキーマを、ハッピースキーマに変えていくって話です。

 

ハッピースキーマは別に私がふざけて勝手に呼んだスキーマ名ではなく、伊藤先生が実際に本書で名付けいるスキーマ名です。

 

不適応なスキーマをハッピーな適応スキーマに変えていくんですね。

でこのスキーマにさらに、スキーマモードって奴を当てはめていくんですが、

スキーマモードってのは、どんなスキーマがでてくるかの自分の状態をカテゴライズしたもので、

  1. 傷ついた子供モード
  2. 傷つける大人モード
  3. いただけない対処モード
  4. ヘルシーモード

があって、上の3つから抜け出して、ひたすら幸せなヘルシーモード(心が病んでないすっきりした感じ?)

に導いて行こう、そのワザを身につけようという治療です。

 

 

そして伊藤先生はなんと。マミコさんの代理母的な役割を演じるんです。

 

ほほう…とため息が出ました。

 

なんといいますか。もろもろの専門家の知識や技術、手法はさておき、カウンセリングの方法の幹は「子育て」なんだ、と。

 

なんだか分からないけど、すごい。

 

しかもそれを大人のマミコさんを子供にみたて、カウンセラーが親役をして行なう。

 

いわば「お母さんごっこ」みたいに思ったりもしたんですが、この治療を進めていく過程がまた泣けるんです。そしてマミコさんが救われていく様に妙に静かに納得と感動がありました。

 

そして、自分もやっぱり…これやってきてるなと。

 

 

読書と映画

 

マミコさんがスキーマ療法の一環として行なった「治療的再養育療法」では、カウンセラーの伊藤先生がお母さんとなり、子供のマミコを、過去に遡って、助けていきます。

 

めっちゃ雑にザクッと説明すると、実際に辛かったマミコさんの体験の場面をイメージして、成り切って状況を再現。そこにお母さんである先生が登場して、マミコさんをそこから連れ出したり、相手を拒否したり、まっとうな対応をしてやっつけたりして記憶の塗り替えを行なっていくんです。

 

とにかくマミコさんを守る。

この治療の場面がね、読んでるだけで、自分も助けられている気持ちになって、なんだか泣けるんですよ。

不思議だけど、このやり方に納得ができて、それがなんでだろうと考えたら

やっぱり自分の実体験として、似た状況があったり、似たやり方を取った実感があるからだと思います。

 

私はマミコさんみたいに虐待を受けてきた訳ではないし、親や祖母や周りの大人から愛情を受けた認識は今もあるんですが、自分を大切に扱ってくれて愛情を示してくれる存在は、もしかしたら、てかほぼほぼ、どんな人間にも必要だと思います。

必要なはずです。

間違いなく必要。

 

大人が子供を大切に扱うこと、愛情を注ぐ体験を通してその感覚を身につけて、自分で自分を同じく大切に、また他者を大切に扱うことを学び身につける。

 

そういう考え方なんですね、伊藤先生のカウンセリングって。

 

じゃあなんでこの手法が意味あるかというと、自助するために実用できるからって訳なんですが、

たしかにスキーマ療法は素人が下手に手出しはできないんですが、この自分や他者を大切に扱う、とりわけ大人が子供を大切に扱うって、自分も体験してきていることです。

 

自分の体験に照らし合わせてみると、子供の時に感じた親やおばあちゃんや先生といった周りの大人と過ごした何気ない時間もそうだし、子供が出来てからは、子育てのなかで子供たちと過ごす毎日そのもののなかに、伊藤先生がマミコさんとやった治療的再養育療法の小さな実践が、たくさん転がっているんです。

リアルで。

 

そしてですね。マミコさんみたいに激痛の連続でないとしても、私には私なりに、満たされない記憶もあったし、心痛めた経験も少なからずあって、それが自分のスキーマにどう影響を与えてるのかは無自覚であったとしても、スキーマを立て直すために、無意識にやっているのが、読書や映画なんかな、と思いました。

 

つまり、自分で無自覚にスキーマ療法をしているんかなと。

 

親や周りの大人だけでなく、作家、映画監督、役者、クリエイティブを発揮する世の中全部のクリエイターが私を救っているし、その誰かのクリエイティブを自助のエネルギーにしてきている。

 

社会には割と、救いがあるなと思ったりします。

 

母性の強要とは全然違う

 

間違っちゃダメだなと思うのが、この「大人が子供を大切に扱う」を変な社会通念で、女性だけに母性という名で強要することです。

 

もし、母性が人間のメカニズムとして本能に組み込まれているのであれば、それは全人類に公平に組み込まれていると思うし、そこに強弱の違いがあるとしても、違いをつけるのは性差ではないと思っています。

 

母性という名称が誤解を生むのかなあとも思うんですが、父性も同じだし、祖母性でも他人性も同じこと。

とにかく「大人が子供を大切に扱う」という人間の本能メカニズムが今なお正しく機能していくべきだとは思います。

 

大人になってからは、たとえば大人のマミコさんにはカウンセリングやぶーたん(ぬいぐるみ)、私には読書や映画、また子供の存在、人によっていろいろだと思います。

それでも「自分や他者を大切に扱うこと」がいかに難しくて、いかに大事なことか。

 

すべての根源になることか。

 

本書で改めて見直すことができました。

 

マミコさんは最終的に伊藤先生がやった代理養育者の役をセルフでできるようになります。

つまり、ストレスに対して自助できるようになるんです。カウンセリング受け始めからトータルで10年かけて。

マミコさんって実は伊藤先生が臨床の実績を参考に煮詰めて創作した、一応架空の人物らしいです。

 

めっちゃ感情移入したけど!笑

 

というわけで、またひとつ、己れの生き方の知恵がつき、感動ある読書を経験できました。

 

悩み多き方にマインドフルネスとスキーマ療法の考え方、おすすめです。