老人ホームにいる祖母に会いに行きました。部屋と食堂、風呂、リハビリを往復する毎日の、90歳の祖母と、職場、自宅、保育園を往復する毎日の、アラフォーの孫のあーしとで、公園に散歩に行きました。
東屋があって、丸い木椅子があったので、そこで座って、ていねいに栽培されている、黄や青の花々を眺めたり、お話をしました。風がとても涼しくて気持ちよかったです。
何人かおじさんがいました。
みんなヒマそう。ノラ猫を撫でてるおじさんが、(猫が自分に)慣れとるやろーと話しかけてきました。
朝の公園には、ヒマなおじさんがいるもんなんだな。
また来よう。(おじさんには興味ないけど)
さて、地上波初放映を録画して、海街ダイヤリーを観ました。
あれだな、是枝さんは、小津安二郎だな。
だって、ちゃぶ台出てきます!アングルも小津安で行くんかな、と見ていたけど、途中で話に飲み込まれ、アングルはどうでもよくなってしまいました。
で、この話、50年前の設定でも全然通用しますよ。
「誰も知らない」「そして父になる」を観たときは全然感じなかったですが、思い返せば、小津安二郎然り、
どちらも、家族を描く
という点では共通してます。
はあ〜〜そっちか〜〜。
と勝手に言ってますが、本当には分からないですが、どうなんでしょうかね。
小津安は私は好きなんで、その邪推がイヤだとかゆー訳ではなくて、むしろ、オマージュという解釈では納得いくし、小津安と同じく海外評価も高いし、別にいいもイヤもないんです。
ただ、なんだろ。超えてはきて欲しいかなと。50年経っている分。
偉そうに。
是枝監督ってどんな人なんだろ、とは思いました。
私は、「家族」をテーマにするのは結構難しいことなんじゃないかな、と思っています。
何故なら、多様であるくせに、ステレオタイプが浸透しすぎている分野だから。
実際には家族って、さまざまなスタイルやカタチや考えがあるけれども、理想とゆーか、こうあるべきという概念や、そこに期待や寓話的要素が絡み合い、固定概念が広まっていて、またそれを信じる人も少なくないように思います。
家族をテーマにしつつ説教くさくなく、共感もできて、新しい発見もあり、ストーリー展開も面白いと思って私が観ていたのは、最新では、日曜夜にやっていた、香取慎吾と上野樹里の「家族のカタチ」というドラマです。これは、何より主人公が、まず家族が嫌いで1人で生きていきたいと考える人だった点で、私の心を鷲づかみでした。彼にとっては、家族とは自分の培ってきた世界にふみこんできて迷惑をかける存在なんです。ステキ。で、最終的には主人公は好きな人と家族を持つんですが、結論自体が家族のカタチはいろいろなんだよ。ということを言っている結論になっています。
古いのでは「北の国から」。「北の国から」は、半家族かな。これはねー、家族という小さな単位を超えて、というか組織や社会と個との関わり方、そこに自然や、田舎、都会でのそれぞれの生きる大変さみたいなダイナミズムが加味されて、人生の叙事詩みたいな体をなしてますから。
あまり上手くいってないなー、むしろ観てて腹立ってくるな、みたいなのも多いです!朝ドラとか…朝ドラ好きだけど。あまちゃんとか最近ちょっと毛色が違うのもありますが。
海街ダイヤリーは、普通なら物語にされやすい、おそらく波乱に満ち溢れたすずの子供時代にはあえてスポットを当てず、姉たちと出会えた「その後」を描いている訳で、多くは救いに満ちたシーンになっています。
これはもう主観の問題ですが、てか映画評価はすべて主観なんだろうけど、私は、綾瀬はるかの演じた1番上の姉のサチ?が、要はいい人なんだな、という結論に至りました。
あのヒトのチカラだな。
✳︎以下にネタバレあり
多分綾瀬はるかの演じた姉は30代前半くらい?その若さで、異母妹を引き取る根性と実行力。なお、本気で異母妹を可愛がり、自分の結婚も投げうちます。
すごい人だよ〜〜。
だもんで、私の感想としては、
綾瀬はるか、えらい!
につきます。世の中のお母さんがみんなこんなだったら、世の中殺伐としないで済むのに。でも現実はもっとエグいやん。
なんにしろ、まー悪い人がひとりも出てこない。お父さんの3人目の妻であり、すずの継母の未亡人くらい?
それはそれですごいな!
なんですけど、好きかどうかをとうと、言うほど好き。ではないかな…