私は出産して再就職してから、コロナで在宅ワークになるまでは、基本的にランチは1人で行ってました。
もともと1人で飲食店に入るのが苦手だったんですが、お店がいっぱいある都心で働いていたのと、仕事のメドが個々人で違うのと、人間関係が煩わしかったのとで、やってみるとこれが地味に楽しくて。
相手に気を使わずいつ何を食べてもいい!
ただそれだけで
私はなんて自由なんだ
と思いました。
その思いの先駆者がいた!
ということで「孤独のグルメ」なんですが、
かと言っておっさん主役だし東京だし、最初は特に興味なかったんですが、去年の大晦日スペシャルをたまたま観て、じんわり良かったんで、
プライムビデオでシーズン1から観ることに。
まだシーズン4。
ここが楽しい孤独のグルメ
行く店がイチゲンだけどクセが強め
松重豊さん演じる井之頭五郎が仕事途中で寄るランチの店が毎回、クセ強め。
五郎は毎回仕事で訪れた街で、その時々に食べたい気分で店やメニューを選ぶんですが、女性が1人で入りにくいおじさん向け大衆食堂とか焼き鳥屋とかも多く、羨ましい気持ちでいっぱいです。
でもね、五郎って毎回イチゲンさんなんですね。初めてその店に入るんですよ。
だけどそんなの気にしてない。
だからきっと「女性が入りにくい」ってのは勝手な固定観念で、イチゲンとか女性とか関係なしにどんな食堂も行っていいんじゃないかという勇気をくれます。
そういえば先日、1人じゃないけど、ごくごく近所の常連さんしか行かない風情が漂うローカルな喫茶店に、息子と入ってみたんですが、メニューが豊富だし、イタリアンスパゲッティ(ナポリタンの関西での言い方)がめっちゃ美味しかったです。
マスターも普通に無愛想なのがまたいいです。
店内での挙動が勉強になる
そもそもひとり飯が苦手な人はその理由に、
店で注文を待ったりする時に何したらいいか分からん
という人も多いかもしれません。
いわゆる所在ない気持ち
というやつでしょうか。
そんな方は特に、五郎さんの心理描写が参考になるはず。
五郎さんはたいがい、メニューをじっくり観ます。そして店の雰囲気や周りの人の注文なんかをサラッと見て、体調や気分もあわせて総合的な判断でメニューを決定。
注文して料理をまつ間も、店や料理のことをあれこれ思い巡らします。
いよいよ料理が運ばれてきたら、何から手をつけるかを考え、だいたいご飯とおかずを交互に、たまらん、とか、美味い、とか
取り立ててグルメっぽくない、味のこまかな批評など一切ない、ぼんやりした感想を抱きながら、ご満悦で完食。よく途中で追加注文もしています。
松重さん、胃腸が強い。
だから、ひとり飯では、この後の仕事の事だとか腹立つ奴の顔なんかは一切合切忘れて、目の前の料理に全集中すればいいわけですね。それを教えてくれています。
耳に残るテーマソング
テーマソングか分からないけど
「ごろーう ちゃらちゃららん
ごろーう ちゃらちゃららん
いっ、のっ、がっ、し、らっ♪」
という女性のジャズ調?の歌が流れてて、耳につきます。
最初はなんて歌っているのか分からなかったんですが、よくよく聞いたら主人公の名前やん、と。
力入ってなさが絶妙です。
自分が好きになる
これは、私の個人的なアレですが、
そもそも私がランチや映画に1人で行く理由って、
ひとつには、食べたいもの、観たいものが人となかなか合わない
スケジュール調整が面倒
ってのもあるんですが、
1人で行動する自分が好き
っていうか。
コロナ前の出勤していた頃は、保育所のお迎えや晩ごはんの支度があって、残業する間がないぴったり定時上がりな毎日のなかで、楽しみというか息抜きが、ランチと月1の有給休暇での平日お出かけみたいになってる部分があって、
だからって誰かとのコミュニケーションも煩わしいから、1人でやってみたら、すごく良かったという感じなんですが、
だからひとり飯がライフワークな井之頭五郎とはまた違った背景と角度なんですが、
このドラマ知ってから、ますます、あの時間は大事だったんだなと。
ただ飯を食うとか、映画観る、とかじゃなく
私は自由だー
という清々しさといいますかね。
その際の選択の全部が自分次第
という冒険のようなワクワク感も手に入り。
孤独な時間にこそ何かが生まれる
みたいな?
まあ大げさなんですが、あながちバカにできないというか、
1人行動って
ラクさだけじゃなく
自由である証
でもある!
ということで、孤独のグルメも、1人ランチもおすすめです。
<補足>
ランチでも毎日外食したらお金はかかるから、何にお金をかけていいかをその時々に合わせてシフトさせるのが大事かもですね。
ちなみにコロナ後は、自宅で自炊ランチなんですが、それにより、出費がかなり抑えられて、それはそれで良かったです)^o^(
1人だし。