また始まりました。
NHKで、アンという名の少女。
シーズン2です。
ネットフリックス製作。
途中でもめてシーズン3で完結らしい!
ちょうど一年前にシーズン1について書いてました。
原題は
Anne with an E
アンの「私はただのアンじゃなくて、お尻にEがつくアンですのよん!」っていう、一見しょうもないこだわりのステキさを表したタイトルです。
やっぱり面白いなぁ。
ルーシーモンゴメリさんが書いてから100年以上経ってるんですが、びっくりしますね。
まだ面白いし、40過ぎて観て面白い。
アンのやらかしを観ていると娘を思い浮かべます。
アホだし、分かるし、なんかじんわりきます。
こういうじんわりって、なんかふとした場面にあるんですよね。
アンが学者を装った詐欺師の青年にしつこく質問して鬱陶しがられてたりとか(アンは詐欺師とは知らずにただただ好奇心で喋り倒す)、おっさんの恋路のお節介して全然怒らないマシューを怒らせたりとか、自分はブスだと悩んでどツボしでかしたり、いやアレはアンを見下すイケすかない奴らが酷いけどね。
でも100年以上前の14才の日常がなんでこんな面白いのか。だから何だと言われてもこうだと言えない、内側から温かくなるものをくれるのか。
ふと目を覚ました時に、横で子供がぐうすか息して寝ているのを見て、ふんわりした気持ちになるのと似ているというか。
上手く言えないけど、生きてて良かったなぁというか。
そんなんがうっすら詰まっています。
人間には、一つの優れた能力があって、私ならどんな天才頭脳より、そっちを持っていたいなぁと思うんですが、
それは、小さな、どうでもいいような、しょうもないことや物に興味や想像力を持つ能力です。
アンは孤児院で過ごした過酷さから逃れるために想像力を発揮して、想像の世界に入ることで現実を生き抜きますが、現代でいうと、たとえばみうらじゅんさんなんかはその代表格ですよね。
見仏記なんかは、奈良でショーがあって20年くらい前に見に行きました。いとうせいこうさんとの絡み方がまた良かったですよ。ずっと爆笑してました。
結局、人類が生き残るための能力って、ビジネスの才とか、富とか支配力じゃなくて、アホみたいな好奇心と想像力なんじゃないかなぁと思うんですよね。
アンとみうらじゅんがつながるとは…
100年という悠久の時をこえて…