「孤狼の血」の続編です。
ガミさんがいないので、やはり物足りないです。
ガミさん魂を継承した日岡くんも、まだガミさんぽさが全然足りず…
まだストーリーテラーの役回り、狂言回しのポジションなんですよねー。
今回は日岡氏がヤクザの国光と兄弟の盃を交わして、いよいよ…ではあるんですが、なんだかなぁ。
こう、その必然が真に迫ってこないというか。
前作みたいな、カタギを守るため、という説得力がいまいちなくて、盃交わす動機がどこにあったんだろうと。
まあ国光さんは良い人ではありますよ。
シノギは絶対シャブじゃないし、シャブ否定派。
じゃあ何で国光さんは金儲けしてるんって語る部分あるんですが、そもそもぼろ儲けしたのはアーケードゲームだそう。
いわゆるゲーセン?昔喫茶店にあったインベーダーゲームとかパックマン的な?
まだ当時ちびっ子だったしなあ。
小説の時代が昭和から平成に変わったあたりなんで、さらにその時点からの昔話となるからいまいちアーケードゲームにぴんとこず、でもってなんでゲームセンター的なものが違法なんかもよくわかってない私。
あれか、賭け事だからか!
賭博のつながり。
まあ国光さんは頭が良くてそういう事でかなりビジネスの才があるし、北柴の親父を命をかけて守りたいっていう仁義な人でもあるんですが、なんでそこまで北柴のおやっさんを慕うのか理由がいまいち不明だし、その北柴のおやっさんってのも、重要人物な割に、実際一度も登場しないし。
出たんかな?私見逃してますか?
ちょいあれかなぁ、編集さんに孤狼の血が好評につき、続編書くようにごり押し?されたのかなぁ〜なんて邪推してしまっています…
とにかく日岡くんが、真のガミさんになる日を待ち望むべく、最新作の「暴虎の牙」も読みたいと思います。(結局投資)
あでも今回はめちゃくちゃヤクザが死にます。命=タマの取り合い度は高し。でもそれも事後報告なんですよね。
全体が起こったことの後追い的な。
ただ日岡くんが田舎の駐在員として飛ばされて、そこでの田舎暮らしの雰囲気はちょっと良かったです。
駐在さんって、駐在所が自宅なんですね。
どんな暮らしだろうって興味がわきました。土日も仕事なんかなぁ。
そもそも警察官は休みってどうとっているんでしょう?
非番に呼び出しってよくドラマにも出てきますが、シフト制なんでしょうか。