「52ヘルツのクジラたち」が良かったので、町田そのこさんの「コンビニ兄弟」読んでみました。
ラノベやん。
作家っていろいろ書くなあ。
今ちょうどうちの娘に勧められて「思い、思われ、ふり、ふられ」読んでたんですが、似てるというか、高校生の男子女子たちの思考がすごく共通していて、あー今どきの高校生の思考はこんななんだあと納得。
コンビニ兄弟は、フェロモン撒き散らすイケメン店長がいるコンビニを舞台にした群像劇なんですが、その中に出てくるアラフォーパートさんの息子ちゃんにまつわる回とか、男子の恋愛観ややりとりが、まんま「町田さんこの漫画、読んだん?」くらいになんか似ていたんです。
好きかどうかを自覚する
好きと自覚してもいろんな感情で言えない
親、大人の都合や事情に振り回される
好きな子が友達を好きと知る
友達に先越される
自意識と利他の狭間で悩む
みたいな。
いやだからどうってわけでもありません。
私は何よりテンダネスというコンビニのチェーン展開ビジネスに興味がわきました。
リアルなコンビニがこの小説くらい頑張ったコンビニなら、行きたいなぁとも。
イートインスペースがいつも清潔でキレイとか、原価率が高そうな商品おくとか、お弁当の味つけが何食べても濃くて同じじゃないとか。
コンビニも物語の舞台になる。という視点は素晴らしいし、何より「テンダネス門司港こがね村店」みたいな、高齢者向けマンションの階下にコンビニ入れて、ランチのテイクアウトで安全見回りの役割も持たせるとか、良きアイデアだと思いました!
実際あったら、ぜひ入りたいです。イケメン店長がいて、食べものにこだわっていて、コンビニを拠点に地域が見守ってくれる、そんなマンション。