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子育てと正社員の両立にぎりぎりな40代の母(映画・読書・日々のこと)

子育てしながら正社員として仕事しています。40代の母のブログです。コピーライター、読書、映画、プライムビデオ。育児の悩みや仕事の悩み、広告、マーケティング、家族のこと、ふと思うことを綴ります。

映画「新聞記者」とドキュメント「i 新聞記者」

 

新聞記者

新聞記者

  • シム・ウンギョン
Amazon

やっと観ました。2019年の話題のこの2作。

 

映画の方は無料です。

ドキュメントは400円。

 

これ、映画観て、その後ドキュメント見たんですが、この見方、オススメです。

気づいたのが配給会社が同じってこと。

 

ほう、なるほど。

 

松坂桃李くん。

森達也監督。

 

いいねえ。というか、ジャーナリスト「望月衣塑子」がもともと気になっていたけれど、観てかなり好きになりました。

 

特に注目は、やっぱりドキュメントの官邸記者会見シーンです。

てか最終的には、森監督は官邸に入れず結局撮影できてないんですよ。借り物画像を使ってるんですよね。

で、どうにか官邸記者会見を撮影したいから、あれこれ画策して、そこをドキュメント映像にしてるんですが、出来なかったね、ていう。

 

で、その結局森監督が全く撮影出来なかった望月さんと菅官房長官(当時)のやりとりがやっぱり1番の見どころなんだと私は思います(´∀`)。

  

で、とにかくその望月さんの明確な質問に対して、菅さんは、発表通りだとか、書いてある通りだとか、違法ではないとかって返しなんですね。

つまり質問にちゃんとした「回答」が全くないんです。

 

これが政府だからだとか、日本だからとか、それ置いておいても、ひどいな…と。

 

さらに。回答がないことを追求する望月さんに、今度は官房長官は怒ってるんです。

 

こんなのは質問じゃない。ウソばっかり並び立てて。的に。

 

いやいや、嘘か本当かの根拠を聞かせて?って話やん。。まあ噛み合わないです(笑)。

 

これはかなり既視感あるなあと。ホントかみわあない会話って会議とか管理職に対してある(=´∀`)人(´∀`=)

 

そこにですよ。さらに、司会進行の方が、簡潔にお願いしますだとか、早く質問をしてくださいだとか、横やりを入れて、望月さんの質問聞こえにくくアンド質問しにくい雰囲気に持っていきます。

 

これもあるなぁ(涙)。

 

でですよ。遂に望月さんだけ質問2個まで、というウソ!キモ!なお達しが官邸から出ます(о´∀`о)ハハ

 

いや実際には笑い話ではない、これはかなり…ヤバい国に見えるやん…感がヒシヒシ伝わるんですが、一方望月さんは職業がジャーナリストであるが故に、官邸だけを相手にしているわけでなく、いろんな資料調べたり、現地取材したり、インタビューしたり、飛び回っています。

 

官房長官や官邸からのパワハラというか、すでにわたしにはヤバい国のかなりヤバい言論統制に近いモノしか見ていて感じられなかったとはいえ、

 

そんなんも望月さん的には、ハイハイいつものね(*´Д`*)みたいな、あるあるな日常なんかなぁと思ったんですが、望月さんは会見後にめちゃくちゃ怒ってるんですね。道端で(笑)。

 

で、東京新聞のデスクに電話して、ギャアギャアぶちかましてるんですよ。

ひとつには答えてもらえないことの記事をどう書くか。官房長官はこう答えた。って言えないって、記事の内容の肝心なピースが揃わないわけで。

 

あともうひとつには、真っ当なジャーナリストの仕事に対してこれだけ圧力と制限を政府から受けていることに、メディアとして意見を出せよ、と。

一記者の話で終わらしたらダメと。

 

そんな望月さんを見ていて、もうなんていうか、ああ、私たちは、ホント表面的に上手くやり過ごすことを最優先してしまってるなあと。

こんだけ怒っていいんだなあと。

 

政治に関わる内容に対しておこがましいんですが、私も仕事で腹立てること多いんですが、怒ってるのが私だけだったりして、いつも自信なくしていくんです。。

 

もしかして私がおかしいんかな?ってつい空気読みそうになることも多いです。

 

望月さんとは比べ物にならない日々の仕事の上での瑣末な話ですが、でもでも、なんか勇気もらいました。

 

で、結局、望月さんは今や有名人でむしろ別格感すら漂うジャーナリストな訳ですが、でも別に望月さんの仕事のモチベーションは、有名になること〜とかジャーナリストとして成功すること〜なんかでは全くないわけで、まあずっとその闘いは現在進行形で続いているわけです。

 

どんだけタフよ…

 

映像では望月さんは怒りつつも、人間くさいところもたくさん出てきます。子供ちゃんとの会話や弁当をむしゃむしゃ食べたりとか、ガハガハ笑っているところとか、森監督は望月さんの人間的な部分を散りばめていて、「怒り」がもたらす息が詰まりそうな気配や不安を上手く払拭していました。

 

普通に日常を送る一個人でありながら、ジャーナリストって成立するんだな…

なんて当たり前なはずだけど。

変な神聖化や、「ね?望月衣塑子すごいでしょ??」な押し付けがないことで、見ている側は共感しやすいです。

 

私達は、普通に暮らしながら、おかしい事をおかしいと声をあげていいんだなぁと。

 

森達也さんが最後に語りかけます。

 

集団を主語にすると間違えてしまいませんか。

一人称で考えたり、行動したり、発信する方がいい、と。

 

つまりあれですよ。この人は何の身分だとか、どこの支持者とか色メガネなく、その人の行動や発信だけを見ていけらたらいいね、と。

 

森達也さんが最後にわざわざなんでそれを言うのか。

エライ人が決めた事をおかしいと声をあげる場合、とかく色メガネかけて見られガチだから…かな?

 

今やコロナ、ワクチン、緊急事態宣言、オリンピック、みんな政府の方針にいろんな意見を言っています。

いろんな意見あれど、言える国で良かったよ…

てのを私はいちばん言いたいです。

 

あ、あと!望月さんの籠池夫妻へのインタビューシーンも面白かったです。野村監督andサッチー系ってか、むしろかなりほのぼのしていてびっくりしました。

 

逆に映画の「新聞記者」はひたすらシリアスで、この対照的な感じが、二本立て鑑賞の面白さを倍増してくれたのかなと読んでいます。

 

以前書いたこちらも再度ご紹介しておきます。

 

 

 

あと配給会社スターサンズの新作が封切られてます。

緊急事態宣言出ていますし、夏休み映画も割を食いそうですね(涙)