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子育てと正社員の仕事の両立にぎりぎりな40代の母ブログ

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サバイバル力ないですけど、何か?

自殺島 白泉社

自殺島 1 (ジェッツコミックス)

自殺島 1 (ジェッツコミックス)

 

 

アラサーの友人にオススメされて、読みました。

彼女は読んで「自分の今がどれだけ恵まれてるか」って感じたそうな。

 

もし、今の文明や便利な暮らしがなくなって、水から探さないと飲めなくて、食べること、寝ること、暮らすことをイチから自分で作り上げていかないとならなくなったら。

そんな、もしも?の想像は、とても大切なことだと思います。

何しろそんなプリミティブな暮らしと、現代、特に都会での暮らしは、あまりにかけ離れています。食べることも暮らすこともお金あれば苦ではなく、あまりに当たり前で、どうやって自分の食べ物や住まいや必要なものが成り立って、自分の手元に届くことができているか知る機会、それを得るために、必死に体や頭を使う機会も、ほんとないわけで。

 

突然ぽんとそんな世界に放り出された人間に、価値観や行動全てにものすごい変化が強いられるのは、当然といえば当然です。

 

おもえば、漂流したり、天変地異が起こったり、ウイルスが蔓延したり、価値観や行動の変化を余儀なくされる物語は、古くから何度も創造されてきた一ジャンルです。

 

十五少年漂流記のシュール版的なウィリアム・ゴールディングの「蝿の王」とかほんと怖かったし、大好きなゾンビドラマの金字塔「ウォーキング・デッド」だってか弱き現代っ子たちが荒廃した世界を生き抜くサバイバル物語です。

 

サバイバルを扱った優れた作品は世にあまたあり、では「自殺島」の何が魅力だったのかな?というと、現代日本を舞台にした、日本の若者達の物語だということに尽きると思います。

しかも、全員が自殺未遂者という。生きたくなくなった若者達が生きるためにサバイブするというパラドックスの面白さがあるのだと思います。

 

そもそも生きたくなくなった、あるいは生きることに絶望して自殺を図った人間が、いざ今日の飲み水も寝る場所もない状況でどう行動するか。

斬新で興味深い視点であるわけです。

絶望のまま死ねばいいのか、生きようと行動するのか。さまざまに突きつけられる選択に、さまざまな解があり、さまざまな道が生まれていきます。

 

大きなテーマとしては、なんの取り柄もやりたいこともなかった主人公の20歳の男子が狩猟の才覚を著し、鹿を狩って解体し、その鹿に、「ありがとう」と感謝する場面に集約されています。

また、敵対するグループとの命がけの紛争のなかで、多数決の民主主義のなかで、少数派として生きてきた未遂者たちだからこその「皆殺ししない」結論も、現代民主主義への問いかけを感じました。

 

まあなかなかに読ませる物語だったです。

ただ、45歳の庶民生活のだだ中にいる、しがない主婦かつサラリーマン女子な私には、なんとなくやっぱりちょい物足りなさもあり。

 

ひとつには、登場人物の置かれている状況や悩みや年齢が自分と違いすぎているので共感がそこまで出来なかったこと。

あと、そもそも私が世にある優れたサバイバル物語に、ある程度慣れていて、そこまで目新しく読めなかったこと。

さらに、実際にど田舎暮らしをしていた身内(じいちゃんばあちゃん)のサバイバル能力の高さに一時期は憧れて、ちょい触れてみたものの、都会っ子の自分の知識、スキル、特性、すべてが甚だしく劣っていてもはや手出しのしようがない事実に敗北感といいますか、すでに何年も前に白旗を挙げていて。改めて今、「自然に帰るもヨシ!」みたいな気持ちにはなれないことなんかも、根底にあるんじゃないかと思う次第であります。

 

あともう一つ。女性視点で「自殺島」を読んだとき、女性がただ守られる存在で描かれているように感じられ、余計に辛くなった…というか、やはりサバイバルは私には無理ゲーだし、長い人類の歴史のなかで長くあった、女が男に守られないと生きる選択ができない世界に戻ってほしくないし、そんな時代に学ぶこともないし、あー女が1人でも生きていける便利で近代化された法治国家の都会の甘やかされた子で良かった良かった🥰というダメな結論になっちゃうんですよね。

 

まあ少年向け漫画だから、女性視点の配慮がされてないこともあるんでしょうが、前に書いたハイキュー!や鬼滅の刃は、そこが現代的にクリアされているんで、あれー?いまさらー?と感じた点が私的には大きいかもしれません。はいー。

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ちなみにですが、年齢別でみると、自殺率が高いのは50代らしいです。次いで80歳以上。高齢の自殺率が高いのを、実は大学生の時に知って、驚きました。

ただ20代の総数は今なお増加しています。

https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/jisatsu/H30/H30_jisatunojoukyou.pdf

日本は国際的にみても高い水準だそうで、

年寄りも若い人も生きるのが辛い国なんて、それは不名誉で悲しきことです。