運転者 未来を変える過去からの使者 喜多川泰
小説仕立ての自己啓発本。
文章がわかりやすくて読みやすかったです。
「報われない努力なんてない」という帯には全く惹かれませんでしたが、Amazonのレコメンドで出てきたから買うという、Amazon商法のお得意様🥺
でも読む価値はあるんじゃないかな。
特にサラリーマンでこの先どうしよう?と悩んでいる人には、ひとつのポジティブな考え方として、気づきがあるんじゃないかと思います。
保険会社で働く成績が上がらないどころか大口の解約でクビすら危ない48歳の主人公が、不思議なタクシーに乗って、なぞの運転手からいろんな示唆を与えられ、人生や人間関係を見つめ直していきます。
まずいつもしかめ面の主人公に、上機嫌でいようよ、というのが運転手からの第一の示唆。
次にチャンスはチャンスの顔ではなく、チャンスだとか売り上げだとかいった損得を考えず、そんな関係性から全く離れたところからやってくる、と語ります。
こんな風な示唆のなかに、主人公の父や祖父の物語や、保険の互助以上の真の価値などを絡めた、緻密な構成。
自己啓発本〜?とあなどる必要はないと思いましたよ。
上機嫌でいる、って、夫見てたらほんと大切!と実感しましたよ😘