ドラマ 営業部長 吉良奈津子
最終回でした。
パパの原田泰造が、仕事も育児も中途半端だったと辞表を出したママの松嶋菜々子に語った、最後のセリフ。
仕事していることで、確かに息子にさびしい思いをさせていることもある。
でも、仕事していることで、息子に教えてやれることもたくさんあるんじゃないか。
これで、3週間くらいは、元気に乗り越えられそう(涙)
結局ここなんすよ。お母さんが気にしているのは。子供にとって、お母さんが働くことが、なんの価値があるのか。経済的な問題をおいて、自分の生きがいややりがいもおいて、ただ子供にさびしい思いをさせているだけだったら、それは本当に価値あることなのか。
ポイントは、「たくさん」。たくさん、すよ。1個2個ちゃう!
これはね、お父さんが仕事している価値にもつながると思います。
経済的な問題は、もちろんあるんですけど、それとは別に、いつかは自立して巣立つ子供に、親が一生懸命に働く姿を見せるのはとても大事だと思います。子供に、親は一生懸命頑張ってるんやな、と感じてもらうことも、生きていくのって一筋縄ではいかないんだな、と感じてもらうことも、欲を言えば、両親が2人で協力して支えあって家族作ってるから私は今、あるんだ、という仕組みを認識してもらえれば、万々歳。
それがなかなかね、難しいんですが。。親も人間だから、て部分もね、16歳くらいになれば分かってほしいやね…
ともかく私は自分の母親とは全く違う仕事だけど、大人になって振り返ってみたら、やっぱり長いあいだ仕事持って働いてきたお母さんからの影響はものすごく大きいし、母が男女平等な環境でバリバリ仕事してきたことは尊敬する部分でもあります。
かっこいいな、てフツーに思うし。
もちろん、母が、多忙なことから、主婦業が不出来だったり、母としてちょっぴり至らないな、てことも多々あったわけで、未だ、ああはなりたくないやな〜〜(´・_・`)なんて思う部分も正直あります。
母は基本厳しかったし、忙しくしてて、なんでも話せていつも笑顔で世話してくれるような、世の優しいお母さん像と違うことで、自分が初めて妊娠した時に、自分なんかが親になれるのか、卑屈になりもしたし、それを母にぶつけたこともあります。
そういった自分のアイデンティティへの問いかけ作業みたいなことも、多分、自分の子供もするのかもしれない。
なんにしろ、そうやって母も悩んでいたかもしれないし(見た感じ、未だ全く悩んでなさそうだけど)
今になってみれば、仕事を持たず主婦業に専念するという選択が女性にあることを理解した上では、というかそんな女性が多数いて、一般的には、少なからず、未だ、母というものが社会で仕事をすることを良しと思わない風潮すらある現実のなかで、私の母は、よく頑張ってきたなー、と。もちろん父が、女性の社会進出に肯定的だったというか、同志みたいな感じだから、かつ私のおばあちゃん=母の実母と同居していて、おばあちゃんに家事ほとんどを任せれたから、ていう、恵まれた環境ではあったわけですが。
それでも、大変だったんだな、と、同じ立場になってようやく分かることもほんとたくさんあります。
すぐには分からないんですよ。
だから、私の子供がオトナになったときに、自分の家族を持ったときに、オカンも、オトンも頑張ってたんやなー、自分も頑張ってみよかー、て思ってもらえたら嬉しいです。そのために、私はくじけながらも働いていく!
…ドラマ自体はね、営業開発部内のメンバーのキャラをもっと立たせたら、もっと面白かったはず。松田龍平くんしか立ってない。めちゃいい役でしたけども。
までも、家庭の不和、姑、会社の不正、てんこもりでそこまで無理かな…