子育て 働くママ ワーママ お母さん アラフォー 共働き 働くお母さん 映画 本 読書

tsubatarouのブログ

仕事と育児と、いろいろ。

最近の読書「アーモンド」 2020年本屋大賞1位 うっすらネタバレあり

 

 

「アーモンド」 ソンウォンピョン

アーモンド

アーモンドに似た形の脳の部位を扁桃体というそうで、そこが人より小さいと喜怒哀楽などの感情を持ちにくい、そんな障害があるそう。

この扁桃体が小さいっぽい主人公の少年(高校生ぽいが韓国は数え年を利用するのが一般的らしく実年齢は2歳くらい下ぽい)が、養護施設などで愛情が薄めの環境で育った同い年の問題児少年と出会って、だんだんと人の気持ちを身をもって知っていくストーリー。

っていうのがざっとしたあらすじですが、少年同士が出会うまでの前半は、正直ちょいだるかったです。後半からはぐいぐいきて、めっちゃ良かったんですが。

 

前半は、貧しいながらもお母さんとおばあちゃんに愛情いっぱいに育てられた話が中心。お母さんによる普通の子に"見える"教育を受けてきたりや、暮らしのさまざまなエピソードのあたり。

それがね。今ひとつノレない。

ひとつには、いつも感じる韓国と日本のコミュニケーションの違い。素晴らしかった「82年生まれ キムジヨン」やアカデミー作品「パラサイト 半地下の家族」でもそれは感じていて、なんで私は韓国カルチャーにいつもちょっぴりノレないのか?自分でも分からなかったんですが、ふと今思ったのは、私はおそらく実際の異文化度以上に韓国と日本を近しく重ねて考えてしまってるのかもしれないなと。

私がノレない部分って愛情表現や会話のやりとりや質問、受け答えの仕方なんですね。同じことはアメリカ映画でも感じるけど、アメリカの場合は異文化で当たり前、てかそれこそが魅力であって「感情豊かで大袈裟でブラックジョークで底抜けに明るいわっはっはっ!」なコミュニケーションな訳です(あくまでもバックトゥーザヒューチャーやスポンジボブ的なメジャーでザッパな印象ね)。だけど韓国は同じアジア人の顔で、同じ白いごはん食べて、焼肉みんな好きで、キムチも冷蔵庫に常備していて、経済規模や受験戦争とかも似ていて、似た感じにアメリカナイズもされていて、言葉も似ている部分が少しあるし、訪れて生で見たこともある。なのに、実のところ日本と違う。それが理解しがたさになっちゃってるのかなぁと。

そう、多分。なんとなく。半島と島の違いからか、韓国の方が日本よりストレートで大仰な気がします。同じシチュエーションでも、慣用句や言葉の選び方も違うんだろうな。で儒教の影響からか年配の方の価値観は日本に近いながらも、より保守的というか家族とか血とかを大事にしてるようにも感じます。

韓国カルチャーって一体なんなんだー!と最近特に思う次第。近くて遠い、実に奥が深い。

 

さらにね、私的にはお母さんの人物像、前半と後半で少し違和感がありました。前半は、弱々しいというか、保守的な感じで、そんなにいい人には思えなかったんです。社会から我が子がはじき出されないようにというのは親として理解はできるし、子供を傷つけたくない守りたい正直な気持ちでもあるのだけれども、一方でお母さんががむしゃらに頑張る「普通の子に見える教育」に主人公がついていけてない描写があって、子供の頃から少しハミだしっ子の自覚があった私には、普通の子ってなんやねん!どんな子でも受け入れたれよ!ていう反発もあり。

分かるけど、お母さんのやり方は正しいのか?毒親にも通じるようなダブルスタンダードを読者に自覚させるキャラぽく受け止めていたんですが、後半に主人公が思い出すお母さんは、自分のこだわりで徹底して選書して古本屋を切り盛りする、知的で自由でダイナミックなキャラなんです。そのたくましさが、前半のお母さんと同一人物としてなかなか結びつかなくて。私の読解力が弱いだけなのかもしれませんが…

 

とまあ、端々にゆるい違和感はあるのですが、けれどもそれに勝る題材、テーマ、展開に溢れていて面白かったことには間違いありません。

 

特に主人公が初めて家族以外の他者、問題児とコミュニケーションを重ねていく描写はユーモアもあり、好きです。無表情の主人公と、怒りと暴力に満ちた問題児が、互いの"はみ出しぶり"をきっかけに、距離が近づいて行って打ち解けていくさまは、とても微笑ましいし、魅力的な関係性です。

この問題児くんが実によくて。作者はほんとはこっちを主に描きたかったんじゃないか?と思うくらい。彼は主に怒りと寂しさの2つの感情に突き動かされていて周囲からはウザい存在なんですが、複雑な人間の感情が分からない主人公には、彼はシンプルで分かりやすくて難しくない存在なんですね。

その結びつきが自然で。「普通」である私たちの方が実は彼らみたいな裏表のない人との関係を持てていないんじゃないかという問題提起にも感じました。

 

また主人公が、人を理解したい、と心を揺らめかせていくあたりも上手いなあと思ったし、終盤の問題児を助けにいくと決めたあたりの言葉もグッときて涙目になりました。

ハッピーエンドなのも読後によい余韻を残してくれます。

デビュー作である本書の次に書いたらしい「三十の反撃」も、ぜひぜひ読みたいなぁ!

韓国カルチャーももっと知りたい😊

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オトナってなんだろー

コロナで休業してると、昼間に近所のスーパーなどに行くことが増えました。

昼間のスーパーはお年寄りが多くて、和みます。周りの空気も時間も、ゆるやかに流れます。

スーパーにいるおばあさんの後ろ姿や、ゆっくりとした仕草に、たまに、2年前に亡くなったおばあちゃんを思い出します。92歳でした。

 

共働きの両親に代わって、実質孫の生活の世話のほとんどしてくれてたおばあちゃん。

優しくて怒ったことなんてなく、なんでも言うことを聞いてくれる大好きなおばあちゃんでした。

料理が上手で、なかでもおばあちゃんがホワイトソースから作るグラタンが大好きで、リクエストしては、よく台所で作っているところを眺めていたなぁ🙂

 

そんなおばあちゃんも、歳をとり、亡くなる数ヶ月前からは、食欲がグッとなくなり、一か月前くらいからはほとんど少しの水分だけで寝たきりながら生きながらえていました。

 

私はすでに自分の家族を持って自分の暮らしがあったから、週1回くらいは、老人ホームを訪れていたけれど、食欲がなくなり痩せて、寝ていることが増え、認知症も進行してきたおばあちゃんとのコミュニケーションは、一緒に暮らして世話をかけていた昔みたいにスムーズではなく、会いに行ってもだんだんと私が誰か分からないことも増えました。

 

私は寂しさはうっすらありつつも、会話がなくても誰か分かっていなくても、たまにおばあちゃんに会えるだけで別によくて、それは今思えば、自分の暮らしが別にあったことや、ヒヨコの刷り込みに似たおばあちゃんへの絶対的な信頼があったからだと思います。

 

ただ、いろんな事情があるとはいえ、世界一優しいおばあちゃんが老人ホームに入れられたこと、

自分の暮らしがあるがゆえにおばあちゃんを老人ホームから引き取り、介護したりできない無力さ、おばあちゃんに育ててもらって大人になったのに、おばあちゃんに何も返せてないことの悲しさは常にあり、大人として子育てして自分の暮らしはしてるからって、それがなんなのか、しょーもない大人やわと考えたりしてました。

離婚しておばあちゃんを引き取り、最期を看取るとかも想像したけれど、離婚して、稼ぎながら育児しながら、介護をする自信はなく、ただ想像して地団駄踏んだだけでした。

 

おばあちゃんはなーんにも私なんかに期待はせず、ただ会いに行けば喜んでくれていました。昔から私にとってのおばあちゃんは、なんの条件もなく私を愛して守ってくれる存在。そのことが私に「私は生きていていいんだ」という儚い自信をくれていました。同時に「おばあちゃんがいなかったら私は生きていけないかも」という気弱さも。

 

つまり私はどーしよーもなく甘やかされたおばあちゃんっ子だった。

私は無力さ以上に、おばあちゃんを失うことが怖かったです。

子育てだ、仕事との両立だ、なんでこんな女が生きにくい世の中なんだと偉そうに宣いながら、いい歳をして40過ぎて、まだおばあちゃんに甘えていました。

おばあちゃんが死んだ世界で、私は生きていけるのか。それが一番気がかりでした。

 

おばあちゃんがいない世界。私は生きています。

だから生きていけることは証明されました。

 

おばあちゃんは、昔の人です。まだ、家庭の仕事も子育ても、女の役割だと当たり前にされていた時代を生きた人です。

主婦として生き、早くに夫に先立たれてからは、働きながら三人の子供を育て、長女である母とその夫と同居をして孫を育て、その「誰かのために世話をする」役割を女だから背負う、自分の人生に疑問を抱くような世代じゃないし、長女や長女の長女(つまり私)への強い執着などから感じる、祖先や血の流れ、「家」を大事にする昔の価値観も強かったです。母方の一族はたまたま女系だっけれど長男がいたらそっちに偏愛が行ったのは間違いなく。黒人がテレビに出ればクロンボだと言っていたし、そらもう、笑っちゃうくらいしょーもない偏見もありました。(ただ、それは実際に接する人には向けられなかった。子供時代の記憶の限りは)

 

だからって、やぱりおばあちゃんは私にとって世界一優しい絶対の味方に変わりはありません。今も。

 

私はやぱり、おばあちゃんのいない世界でも、おばあちゃんに、おばあちゃんとの思い出に生かされていると思います。

 

なんて、たまに郷愁に誘われるのでした…☺️

 

Amazon…しっかり!本屋さんの早い開店を!

今日、NHKあさイチ」を観ていて、本の紹介がされていたから、いいなぁ読みたい!ってAmazonで中古なら200円台だったから、わあラッキー🤞とぽちろうとしたら、不具合?画面になりました。

その後、どの販売元のも同じ現象に。

アプリを落として立ち上げ直し、しばらく経ってからまたAmazonのぞいたら、なんと!元々の販売元は姿を消し、ブックマーケティングって販売元で4000円台になっとるじゃありませんか!

正規には1000円台だったはず…

 

これか!マスクの高騰を招いたのは。

 

こわ!

 

戦後の闇市みたい!

 

最初は、みんな同じこと考えて、注文が殺到したんかあー😭と思ったんですが、楽天、ヤフーショッピングも同じ現象。ブックオフもダメ。

買い占めて高値で売る悪徳がいるんじゃないかと。。疑い…

 

早く本屋さんが開店されますように!

それとAmazonさん、過剰な高騰商品は事前に取締ってください。。おじいちゃんおばあちゃん間違えてポチりそうや😭

 

 

 

自己開き直りのコツ覚え書き

緊急事態宣言が明日に36県解除とのことで、自粛の効果が出てきたかな?良かったです。でもまだ油断禁物。

 

もし未来の自分が、やる気が出なくなったり落ち込んだ時のために、これまで試したなかで良いなと感じた私なりの解決方法を書いておきます!

 

1.1人時間を持つ

私の場合は、誰かと話すより自分にひたすら問いかける時間が自分を冷静にしていく…気が今までの経験からします。

 

2.書く

アウトプット大事!なんでもいいから、書く!ブログでもTwitterでも日記でも夢ノートでもなんでもいいから、書こう。振り返ること、記録することで頭の整理ができるし、「思ったより大したことない」って客観視できます。

 

3.しょーもない簡単なことを毎日続ける

今はラジオ体操とか、テレビでやってた痩せる(らしい)タオルの背筋ストレッチ、英会話アプリをやってます。

ちょっとした達成感がもてる、日常の小さななんかを積み重ねるのって、自分なりの自信につながるよねってことです。

 

4.よく寝る

夜更かしはほんまダメ。カラダがだるくてやる気なくす、思考が停止してマイナス思考になる

逆にしっかり寝てると少々のことは気にしないし、頭も元気。実はよく寝るだけで、悩みが全て解決するくらい大事!

 

5.1回落ちる

1回落ちればいい。とことん。そして、這い上がればヨシ!

 

6.よいコトバを集める

世の中捨てたもんじゃない!って感じるコトバを集めよう。だから私は読書、映画はやめられません。

心の糧です。でも夜更かし注意。すぐ夜更かしになるから、ああ悩ましい…

 

 

 

「鬼滅の刃」名言に溢れてる優れたシナリオ! +ジェンダーレス時代の少年マンガ考察

第十六話 自分ではない誰かを前へ

プライムビデオで無料ということで「鬼滅の刃」全26話、観ました。お話としてはまだ続く感じで1シーズン終わったけど、面白かった!

娘がマンガも欲しいというので、マンガも揃えました。

鬼滅の刃」は本当に残念な部分が何一つないくらい、完璧な作品。

ということで、「鬼滅の刃」の私なりの魅力を書き綴っておきたいと思います。

 

1.世界観あふれる美しい映像

2.躍動感

3.キャラが魅力的

4.鬼に優しい=敵に感情移入できる

5.笑いが散りばめられている

 

あれ?「ハイキュー!」と一緒…?

鬼滅の刃」の方が先に見たんですが、共通点がいっぱいなことに、気づきました。

そんでもって今一つの仮説を思いつきました。 

これってもしかしてだけど、もしかしますか?

 

「ハイキュー!」も「鬼滅の刃」も少年マンガ雑誌を代表する集英社の「ジャンプ」掲載作品ということで、まさにこの共通点は、「今どきの少年マンガの王道」ってやつなのでは?と。。。

 

世界観は全く違うけど、オリジナルの世界観をバシッと持っているのは同じだし、どちらも、人物の動きは特に原作から躍動感半端ないし、多彩なキャラ立ちまくりだし、敵やライバル視点を丁寧に描いて、セリフに笑いを混じらせる系。

そうか、少年マンガっていま、それなんだ!ガーン!

ジャンプの傾向?というか編集スタイルのひとつなのかもしんないですね。

 

なんだろう、種を知った手品みたいで、ちょっと寂しい気持ち😔

しかも世界観やネタは時代によって変わってきても、ジャンプの編集スタイルそのものは、特に昔と変わってきているわけでもないのかもしれません。

ただ一つ。私は子供の頃から、あんまり少年マンガ読まなかったから、メジャーなものしか知りませんが、正直、前は少年マンガ苦手だったというか。

売れに売れてる人気の作品も、ピンときたことがなかったんだけど、何故か今、40過ぎてから面白い!と思います。

 

なぜ今面白いのか?昔と何が違うのか?

思い当たる節としては、作品自体だけでなく、私自身に理由があるのかなぁと。例えば↓

☆いま、主人公たちと同世代じゃないから、逆に新鮮。

☆ドンピシャなターゲットだろう子ども達と楽しい時間を共有できる。

☆難解なものより分かりやすいのがストレス発散になる

 

ただ、やぱり時代に応じた「王道」の変遷も感じます。

それが何か?というと、昔の少年マンガに強かった「男らしさ」「漢気」みたいな性別を推しだす要素が時代を経て薄まり、男女関係なく読みやすいものになってきている!のじゃないかと!

 

そう!昔のマンガって少年マンガも少女マンガもわかりやすい「男らしさ」「女らしさ」に溢れていたなあと。私は当時からそれが苦手で。苦手って言っても、北斗の拳キン肉マンシティーハンターも大好きだったんですが( ´∀`)魁男塾もがっつりアニメ見てたし。。物語自体に強烈に魅力あったものね。

 

ただ、今って、性別役割分担みたいなものが、子どもターゲットのマンガにもなくなってきたのかもしれません。作ってる側がもう普通にジェンダーレスな意識を持っているんだろーなぁと。ジャンプのこの2作品も、登場人物の性別としてはターゲット層向けに圧倒的に男性が多いんですが、内容として性差関係なく共感できるように変わってきてるんじゃないかと感じます。それが幅広く売れる秘訣にもなっているように思いますね!

 

先に書いた「ハイキュー!」日常のエンタメをハイクオリティに描く - tsubatarouのブログの、"戦い"が苦手な人も面白い!に通じる部分でもありますね。

 

マンガ界のジェンダーレスの先駆けといえば、パタリロってすごかったんだなと。一応、少女マンガの分類だけど、そんなくくりや枠を越えた別格感。あんなニッチな内容をアニメ化メジャーに仕上げる魔夜峰央先生と花とゆめ編集者こそ尊敬。

ライヒに憧れてたなあε-(´∀`; )

 

パタリロの話に…(*´-`)

 

鬼滅の刃」はステキなシーンやエピソードがたくさんあるんですが、特に私が好きなのは、主人公の少年炭治郎の鬼退治の仲間であり、超軟弱and愚痴りキャラの善逸が出ているシーンです。いつも涙が出てしまうくらい笑いが止まらなくなります。

あとこれは、原作マンガの方ですが、炭次郎と、巨乳でキュンキュンしてるみつりちゃんの乳こぼれのやりとりのくだりが大好き!

 

そしてそして!「鬼滅の刃」を非常に優れた名作にしている点としてこれだけは伝えておきたい。てかそれをまず伝えておくべきという見方もなくはない。

 

それは、セリフです!

アニメでいうとシナリオ、原作でいうとセリフ、ネームですね。とにかく素晴らしい名言に溢れています!

 

もうね、マンガ界のシェイクスピア賞があったら大賞間違いなし。名言が多いだけでなく、物語の流れを盛り上げていくセリフの回し方がとっても上手いんですよね。笑いの場面含めて!これは原作者の吾峠呼世春さんが、マンガ書けるだけでなく、シナリオライターとして優れているからに他なりません。

 

特にずきゅんとハートを撃ち抜かれた(擬音に滲むジェネレーションギャップ)炭治郎の名言を最後にあげておきますね。

 

「殺された人たちの無念を晴らすため これ以上被害者を出さないため…
勿論俺は容赦なく鬼の頸に刃を振るいます
だけど鬼であることに苦しみ 自らの行いを悔いている者を踏みつけにはしない
鬼は人間だったんだから 俺と同じ人間だったんだから
足をどけてください
醜い化け物なんかじゃない 鬼は虚しい生き物だ 悲しい生き物だ」

 

たんじろおううぅ!

他にも、たんじろう 名言 でググったらたくさん出てきます(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハイキュー!」日常のエンタメをハイクオリティに描く

 

自粛期間、プライムビデオでシーズン3の放映済み分まで無料で見れたので、「ハイキュー!」見ました。

終わりと始まり

9歳の息子と毎日3〜5話くらいずつ。

まあ、面白い!バレー部ステキ👌

「ハイキュー!」の魅力を書きたいと思います。

 

1.少年マンガの「戦い苦手」な人もすんなり入れる!

 

本来、世界征服にしろ部活にしろ、戦いやライバルが必ず出てくる少年マンガは当然、バチバチのバトルシーンがメインです。主人公には敵やライバルがいて戦って倒して成長してナンボです。

でも、「ハイキュー!」は、ちょっと違うんです。

いや、実際は試合中の主人公含む多くが、めちゃくちゃギラギラしてるんですけどね。勝ちにこだわるし。ただ変にリアルというか、あんまりそんなに、非現実な展開がないんです。普通に試合して、緊張してミスったり、作戦が失敗したり、それへの何気ない声かけや寛容があったり、レシーブとかブロック失敗したときに見えてる視点の描写や空気感とか。

これはね、だから何?て、お母さん的に教育上良いとかそーゆーことじゃなくて。

確かにそれが少年マンガらしさでもあるんですが、んなアホな!とか、普通死んでるわ!とか、勝ったお前らはいいけど負けた方はどーなるよ?と余計なことを考えてしまう私みたいな偏屈タイプには、ギラギラの「戦い」に気持ちがノレない寂しさがどーしてもあって。それが「ハイキュー!」にはあまりなくて。

むしろ試合見て、優しい気持ちになれるという。負けも勝ちも同じ人間で大差ない。他人には小さなことでも本人には大きなことで、緊張しちゃうしミスるし間違うし。そーゆー日常の延長にあるエンタメが部活。だけど、そんなひとつひとつにこそ、わくわくがないかい?みたいな感じで描かれているから、「戦い」が苦手な人にも受け入れやすいのかなぁと思います。

 

あ、あとね!繋がり方が横なんだなぁと。もちろん1学年違えば先輩・後輩あるんですが、なんつーか、きちんと先輩に突っ込める関係というか。現実にはまだ日本の部活はも少しうるさいかなぁとは思うけど、でも時代ですね。部活が理不尽なギチギチの縦割り社会ではないのももはや当たり前なのかも。

 

2.負けた方を描き過ぎてキャラが多彩

あと、なんだろ、これまでスポ根マンガにガッカリしてきたのは、負けた方を放置してきた点といいますか。もちろん読み手は、主人公視点だから、主人公が勝てば嬉しいし、負ければ悔しい、主人公への共感が大事な訳です。

でもね、勝てば嬉しいのと負ければ悔しいのは相手との表裏なわけで、そのことを、えらい掘り下げて描いています。

どんだけ丁寧なん?てくらい。だから、「ハイキュー!」は相手チームが主人公レベルに細かく描写されることが多いです。主人公への共感を離れて、もっと大きなものを問いかけるエピソードごとのシークエンスが上手いんです。その分、主人公達への一方的な肩入れも薄いというか。

だからか「ハイキュー!」をアニメなりマンガなりでご存知の方はお分かりかと思いますが、主人公の日向翔陽(しょうよう)、翔陽とコンビの天才セッター影山、ほか烏野のバレー部面々、またライバル高校のバレー部面々、まあ登場人物が多彩。かつ個性的なのに誰一人として、ネチネチの性悪がいない!

同じ1年チームメイトのツッキーこと月島も、嫌味を言うけど、彼なりの頑張りがクローズアップされたり、根が性悪じゃないんです。

 

本当にみんなそれぞれに魅力がある。

僕は誰が好き!私は誰が推し!みたいな楽しみ方がキン肉マン以上にできます。(例え方に滲むジェネレーションギャップ)

 

3.じじいたち権威にアンチテーゼ

キャラのなかで、誰が1番好きかというと、全員!なくらい各キャラの個性がステキな「ハイキュー!」ですが、やぱり私は日向翔陽が好きです❗️少数派?

 

まず身長が162㎝、バレーボールやるには恵まれてないのが好き。中学次代にバレー部員が自分しかいなくても一人で頑張ってきたのが好き。頑張り屋なところが好き。人を分け隔てしないのが好き(初対面コミュ力の高さとして描かれてる点ですね)。

そんな翔陽の良さは、シーズン3で最もバクハツしてると思います!(もちろん私の独断と偏見)

シーズン3で彼は、かなりヘビーな経験をします。あれは本当にびっくりするくらい。だってね、ゆーても15〜6歳ですよ?作者、よくこっちに持っていったなぁってくらいの辛抱をさせてます。元来の「動」ではなく、「静」を学ぶ翔陽。

以下、注意。ネタバレ入ります。

↓↓

烏野バレー部の仲間である天才セッター影山が日本代表ユース候補の合宿、身長190超えの月島が宮城県高校バレーボール1年選抜の合宿メンバーに選ばれます。日向翔陽は、なんも選ばれなかったんですね。で、翔陽は月島が選ばれた選抜の合宿に潜り込んでしまいます。まあここまでは、ハハハーバカだなあ!な翔陽らしさなんですが、てか、影山は分かるけど、月島?ツッキーは好きだし、確かに途中からやる気になって活躍しだしたけど、翔陽よりすごいか?とか個人的疑問は置いといて…

で、結局怒られながらも、選抜の合宿参加を許されるんですが、練習はダメで球拾いと雑用をさせられます。えー!月島は練習で、翔陽はビブの洗濯て!見るしかできんて潜り込んで失敗やん!翔陽、ほんまにバカやん…😭😭同じ素人スターターでもスラムダンク桜木花道は、ポテンシャルへの周りからの期待が高かったし、あーゆー悔しさはなかった。。そもそも翔陽は中学で部員一人だったからという悲しき事情があり。

でも翔陽はそこで人の練習をじっくり観察し、球拾いしながら、ボールと人の動きから学ぶんです。そして素人レベルだったレシーブができるようになっちゃうんです。ってか翔陽、あんだけ試合出てても、レシーブできんかったんか。中学一人部活の辛さが響いてるよね😭

 

私はあの3の合宿潜り込みの翔陽が自分勝手で身の程知らずとはちっとも思わなくて、むしろ、よくやってくれた!これぞ主人公だ!と膝を打ちましたw

 

それにしても大人たち。

選抜とかさー、同じ学年で同じ部活で頑張ってきた彼彼女達を何を持って線引きしてるんですかネ?

そら、選ばれなかった当人からすれば悔しいし、私にはツッキーと翔陽の違いは身長くらいにしか感じませんが、てか選抜合宿企画した鷹匠先生が身長にこだわる人でツッキー選んだっぽいみたいな感じでしたが、それってどーよ?15、6歳の高校生にそんな現実って突きつけていいわけ?身長なんかどーしよーもない部分やし。鷹匠先生、強豪高校の顧問だからってワンマンすぎ。名前もかっこよすぎ。

 

そんな汚いオトナたち(私の尾崎豊的ビジョン)へのアンチテーゼ的存在として合宿に潜り込んだ翔陽。そして、球拾いという返り討ちにあった翔陽。

練習にも参加させてももらえない日々を思うと泣けてきます😭しかし、あれで翔陽はかなり成長したなと。

知らない方は、なんのこっちゃでしょうがw

あのシズル感は見て感じて欲しい!逆境にいて、冷静に観察する翔陽、誰よりオトナです涙

 

4.オトナの事情も描かれている

3で能力を身長で差別した鷹匠先生の汚さ笑 もありますが、もう少し現実的なフォーカス部分として、私が知らないだけかもですが、たとえば、他校と練習試合を組むときに、顧問にコネが必要であること。コネがないと試合組むのが難しくて大変なこと。練習試合しないと上手くならないこと。これを描いたスポ根マンガを初めて見ました。

実際、中学生でソフト部のうちの子もめちゃくちゃ練習試合してますが、あれは顧問の先生のコネと努力なんだなぁと。改めて感謝😭

 

舞台の宮城県の高校には部活で専用に使える体育館が複数あるよう。これも私が行ってた高校はスポーツ強くなかったからか、へーっ!と。私が学生時代に体育部に縁がなかったのもあるからでしょうが、部活あるある みたいな部分が新鮮で🤓 

あと、コーチが坂ノ下商店(いわゆる田舎の食品雑貨店みたいな)というヒマな店の店主。ヒマだから高校生の部活の指導できる面をきちんと描いていたり。そのヒマな店も実家の農業がメインだから経営できてるんだなぁとか…

ちなみに烏野高校バレー部コーチの鵜飼繋心も、顧問の武田先生も好きです🥰

 

 

5.結局、作者とアニメーター達の力量が名作を生む

かなと。1.2.3.4合わせて。優れた作品と、アニメーターの作品への理解と世界観の共鳴がなぜか分からないけど、凄まじくリンクしあうとき、アニメはひとつの芸術作品に昇華される。そんな大層なことを考えてしまいます。

まず第一に映像的に素晴らしい。これは絶対条件だし、その上で123(4)が備わっている。

要は各所の仕事がどこまでも丁寧なんです。

それは、原作者、編集者、アニメーター、プロデューサー、その他関わるすべてに、それぞれの互いへのリスペクトがないと成立しないことな気がします。

そーゆーオトナのわくわくするような、良き仕事をバレーボールと部活の魅力と一緒に見せてもろたなと。

これは、アニメの「鬼滅の刃」でも感じました。

原作を愛する人が、楽曲の編曲みたいに、さらに作品の魅力を増幅させてる良い例かと。

 

今、まだシーズン3の途中で、コロナ自粛に入り、製作が止まってるんじゃないかな?早く続きやって欲しいです❗️

多分、子供とじゃないと見なかったと思うけど、「ハイキュー!」めっちゃオススメです👌❤️

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最近の読書リスト

☆「羊と鋼の森」宮下奈都

羊と鋼の森 (文春文庫)

読み出して50ページくらいまで、あれなんか退屈?とすら感じたのに、あれよあれよと、何この心の揺らぎは😭なエモーション。

素晴らしい作品でした。

うちに母から代々使ってきたヤマハアップライトピアノが鎮座してますが、今や誰も弾かず、じゃま扱いすらされてます( ;∀;)ひどくない自分?

音楽を、音を、作り手を、奏でるチカラを、きちんと見つめて生きたいです。

 

 

☆「サピエンス全史」上下巻 ユヴァル・ノア・ハラリ

サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福

サピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福

今、上巻の最後の方。

 

 

☆「犯罪者」上下巻 太田愛

犯罪者 上 (角川文庫)

犯罪者 下 (角川文庫)

相棒の脚本も手がける方らしい。

だから、社会派か!長かったけど、面白かった。

骨太。

 

カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ ピエール・メルートル

「悲しみのイレーヌ」

「その女アレックス」

「傷だらけのカミーユ

悲しみのイレーヌ (文春文庫 ル 6-3)

その女アレックス (文春文庫)

傷だらけのカミーユ (文春文庫) (文春文庫 ル 6-4)


フランスのミステリ。初めて読みましたが、これはウケるだろなぁと。1番良かったのは「その女アレックス」かなぁ。やぱり。

ホームズもだけど、海外のミステリや推理小説は、キャラが立ってるものなんですか?

カミーユ警部はじめ、警察一家のキャラ立ちが抜群によいです。カミーユ警部は、身長145㎝でキレもののアラフォー新婚っていうだけで、ステキな予感しませんか?

このカミーユ警部シリーズはもう一冊あるのかな?とにかく、最初の流れから、すごいどんでん返しに展開する手法が独特(他の海外ミステリ知らんけど)で、えー!!となります。この、えー!!が「その女アレックス」は特にすごくて、ストーリーの波をダイブして、全然別の時空間に連れて行かれた感覚になりました。

 

☆「僕はイエローでホワイトでちょっとブルー」ブレイディみかこ

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

イギリスで子育てするお母さんのエッセイ!

日本じゃ絶対味わわない多様性がもたらすさまざまな出来事に日本人の母、アイルランド人の父の血をひくミックスな中学生男子(とはいえイギリスの中学1年は日本の小学5年くらいにあたります)の体当たりの日々を、母の視点から語ります。

この息子がまたいい奴で。柔らかく、しなやか。

お母さんがそもそも柔らかくてしなやかで、人種差別されたり、経済格差を目の当たりにするなかで、差別の本質、貧困の現実をちょっとした会話や出会いに代えて、息子の成長を応援します( ^ω^ )

日本では味わわない、て書いたけど、私は実は日本でも味わってると思いました。

もちろんイギリスみたいに人種や国籍や宗教が違うことは多くはないけど、それでも出身地や学歴や親の経済力や家庭環境や職業や外見や性別や個性そのものに対する差別や格差は誰しも体験したり見聞きしたことあるはず。

たとえ自分が差別される側でなくても。

イギリスが良いなぁと思うのは、それを、単純化したり、ないものとせず、多様な社会の一員として助け合うことも含めて生き抜く力を身につけるための教育カリキュラムを積極的に取り入れている点。数学や国語みたいな、いわゆる覚えたり理解したり、効率よく計算したりする基礎知識、基礎学力だけでなく、例えば、他者に対する想像力を身につけるための「考えるチカラ」「表現するチカラ」をつけるカリキュラムを普通に組み込んでいて、それが成績に関わってくるようなシステムになっているようです。こーゆー評価を取り入れたら、受験にしても「学力」「能力」そのものの価値が全然違うものになりそうです。